おじいちゃんのタバコの臭い

昨日のお話の「霊臭」で、一つ思い出したことがございます。

 

数年前に、うちで突然タバコの臭いがしたことがございました。

霊臭のタバコの臭いは何度か経験したことがありましたが、何だかちょっと種類の違う臭いでした。

「これ、タバコかなぁ、それにしてはヘンに焦げくさすぎて、金属かタイヤが焦げるみたいな・・・でも・・・」と迷いました。

不思議に思い、宇賀神先生にその臭いの様子を説明しますと、

「ああ、それは昔の、戦後くらいの安物のタバコの臭いだね。

ゴールデンバットっていう安いタバコがあったんたんだけど、多分それ。」

と、おっしゃいました。

 

うーん、何でそんな(私が生まれてもない)古い時代の、と考えますと、ふと、その日の2日後は何十年も前に亡くなりました、私の父方の祖父の祥月命日でありますことを思い出しました。

(私の実家は、あまり大々的に法事などしないのです。

私がお経を読んで法事の代わりをするくらいです。)

ですが、その祖父が生前アルコールを好んで飲んでいたことはよく聞いておりましたが、タバコを吸っていたとは一度も聞いた記憶がございませんでした。

 

ですので、父にメールしました。

不思議ごとはなかなか信じられない父ですので、

「ひょんなことをお伺いしますが、大阪のおじいちゃんはタバコは吸ってはりましたか?」

とだけ尋ねました。

 

すると父が返信してくれました。

『親父はお酒だけでなく、タバコも良くのんでいました。いつもは一番安い「バット」です。

年に一度程、値の高い「缶入りのピース」をのんでいました。子どもながら、その缶はとてもよい匂いがしていました。

旅行に行く時はタバコを、横に並べて10本程入る「金属製のタバコ入れ」に入れて行きました。私はそのケースに彫ってある「ペンギン」の模様も好きでした。60年程前のことですが、良く覚えています。

今週土曜日が親父の「50回忌」です。思い出させてくれて有難う。。』

と。

 

どんぴしゃり・・・!

タバコの銘柄までぴったし!当たっていました。

しかもちょうど50回忌だなんて!

 

かいだこともないタバコの臭い(しかも現実のものでない)を、私がこんな感じの臭いがしていると軽く説明しただけで、それが古い時代のどの銘柄の、ということまでピタリと当てられて・・・本当に驚きました。

これが「霊感」なのですね。

多分、私がタバコの臭いに関する説明がちゃんとできたわけではなく、宇賀神先生が私の話をお聞きになった“感触”で、この臭いが何に由来しているとピタリと当てますのが、霊感なのです。

 

また、それとともに霊感を知識と結びつけられる、というのも判断するときの大事な要素なのでしょう。

私はバットもピースも知りません。

時代の違いで当然と言えば当然かも知れませんが・・・ですが、宇賀神先生は、ご自身が生まれてらっしゃらない戦時中の焼夷弾の燃料までご存じでしたから。

やはり、ありとあらゆる方向に興味のアンテナが向いている、というのは大事かも知れませんね。

 

とにかくその時は、あまりにもピタリと祖父の存在だと分かりましたので、意を決しまして、不思議ごとを信じられない父に伝えました。

「うちで、するはずのないタバコの臭いがして、先生がそれを“バット”の臭いだ、とピタリと当てられました。

多分おじいちゃんが50回忌をしてほしいって私に言ってこられたのだと思います。

そちらの家で先生にお経を読んでもらって、お父さんたちと私たちだけでも法要をしてもいいですか?」

と。

 

もちろん父は賛成してくれました。

父は、父の姉にも声をかけてくれましたが、都合がつかず、来られませんでした。

そして宇賀神先生がお経を読んでくださり、両親と私たちの4人だけで50回忌の法要をしました。

お供え物としまして、ご飯だけでなくタバコの火までつけて、ご供養いたしました。

その時私は生まれて初めて(火をつけるために)タバコを一口吸ったのですが・・・まあー、すさまじくヒドイ経験でございました。

なんであんなのが美味しいの、おじいちゃん(T-T)

ですが、会ったこともないおじいちゃんから「法要してくれ~」とタバコの臭いで連絡を受け、ちょっとは孝行できたかな、と嬉しかったです。

 

合掌

霊臭

今日はちょっと暗いお話を。

例の(霊の)お話ですね。

 

霊の感じ方は人それぞれです。

目に見える、肌で感じる、臭いで感じる、体調不良に現れる、など、様々です。

今日はその臭い、霊臭(れいしゅう)につきまして。

 

大概の場合、霊はいい匂いではありません。

先日お話しました東京大空襲のガソリンの臭いや、お墓を彷彿とさせますような、花を活けていた花瓶の中の水の腐ったような臭いやお線香の臭い、その人が生前使われていたであろうポマードやタバコの臭い、体臭のようなヘンな臭い、などなど。

 

逆に佛様は、よい匂いを好まれます。

お仏壇を前に手を合わせますときにどうしてお線香を焚くのかと申しますと、悪い霊はよい匂いを嫌い、佛様はよい匂いを好まれるから、と言われています。

佛教の始祖であるお釈迦さまは、国も地位も財産もお捨てになり、およそ執着を捨てるということを説いたお方ですが、ただ一つ、お香だけはよい匂いのものを好まれたそうです。

 

ただ、これはお経に書かれていることですので、真偽のほどは分かりません。

そもそもお釈迦さまの生きておられた時代には(現代の日本の)お経は存在しませんでしたし、お釈迦さまが亡くなられてから数百年たって「お釈迦さまはある時、こうおっしゃいました」などという文言で始まるお経が書かれたのです。

 

話が横道にそれましたね。

 

とにかく、通説的に佛様はよい匂いを好まれると言い、霊の臭いはよいものとは言えない、となっております。

実際に宇賀神先生や私が経験しました霊臭も、いいものは一つもありませんでした。

 

ですが、ここで何か気づかれた方はいらっしゃるでしょうか。

と申しますより、今までもこの様に人様にご説明しておきながら私自身気づかなかったのですが。

佛様がよい匂いを好まれるからお線香を焚くのに、どうして霊臭の一つにお線香の臭いがあるのか?と。

 

実は、先日ある方がご自身の持ち家の玄関に入られたときに、「お線香のにおいとともに悪寒のような鳥肌が立ちました」とおっしゃったことがございました。

「こんなことは今までありませんでした」と、宇賀神先生に「悪い霊はいますか?」と尋ねてこられたのです。

結論から申しますと、「たぶん、もしかしたら何かいるかも知れないねぇ」という感じでしたが、宇賀神先生が「じゃあ、わしが行ってお祓いしようかというほどでもなかった」ようなのです。

 

先生のお加持料の設定が私から見ましてもちょっと不思議なのですが、直接私たちのところへいらしていただいてお加持(病者加持など)する場合のお加持料は、世間様からご覧になられましてもリーズナブル?な路線かな、と思われる程度なのですが、こちらから出張してお祓いや商売繁盛などのご祈祷をさせていただく場合は、少々お値段がはります。

ですので、多少の?霊であれば、「わしがわざわざ行って、お金かけてもらってお祓いすることもないよ」なんて、親切なんだか不親切なんだか分からないようなことをおっしゃいます。

経理担当のワタクシといたしましては、「うん!そこにはト~ンデモナイ悪霊がついておる!わしが行って祓ってしんぜよう!!」とか何とかおっしゃってお金を稼いでくださってもいいのでは・・・などと思わなくもないのですが・・・ゴニョゴニョ。

いえいえ、そんな、神様佛様に帰依する者にあるまじきこと、これっぽっちも思いませんよ!( ̄∇ ̄)

 

まあとにかく、宇賀神先生は先日ご相談くださった方に、「たぶん霊はいるかもしれない。でも特段にわしが祓わなければいけないほど(ひどく強く悪い霊)でもない」というようなことをおっしゃいました。

霊なんて特別なことでもなんでもなく、どこにでもおりますし、そんな不確かかつマイナスな存在に誰も惑わされなくていいよ、と申しますのが先生のスタンスです。

 

ですので、補足としまして、私の方からその方に二つのアドバイスをさせていただきました。

その方は宇賀神先生の勉強会に来てくださっている方でしたので、勉強会でお伝えしております真言宗の「護身法(ごしんぼう)」と申します、まさしく書いて字のごとく身を守るための方法をとっていただきますのと、後はどうしても気になられるようでしたら、その鳥肌のたつ場所でいい匂いのお線香を焚くようになさってみてください、とお伝えしたのです。

佛様はよい匂いを好まれますから、と。

 

するとその方が、「じゃあ、玄関でお線香のにおいはもうしていましたから、大丈夫なのでしょうか?」と尋ねられました。

それをお聞きし、私がハッと気づいたのです。

霊臭のお線香のにおいと、よいお線香の匂いの違い。

そっかー、文字にしますと、同じ“お線香”ですものね。

ですがこれはもう、感覚の違いで判断してください、としか申し上げようがないのです。

 

一口にお線香のにおいと申しましても、かぐわしい素晴らしい“匂い”と、何だか焦げ臭いような、あんまりかぎたくない“臭い”とがございます。

そして、その方がその場で“悪寒のようなイヤ~な鳥肌”が立ったのでありましたら、悪い方の臭いがしたのでは、と思われます。

「直感の子細なものが霊感」とは宇賀神先生のおっしゃっていることですが、その方の直感(本能)で「危ないかも知れない」と鳥肌が立ったわけですから。

およそ霊そのものが目に見えず、不確かなものでありますから、感覚に頼って判断するしかありませんね。

そこで宇賀神先生のように「大抵の場合、その感覚が正しかった」という霊感の強い人と、そうでない(当たりはずれの多い)人がいらっしゃるわけです。

 

何はともあれ、その方には護身法と、よい匂いのお線香を焚かれますようアドバイス申し上げました。

 

ですが、ご相談くださいましたアナタ様、宇賀神先生はお祓いする必要もないでしょうとおっしゃいましたが、気になられるようでしたら、ワタクシ経由でご依頼いただけましたら、いつでも先生を派遣してお祓いさせていただきますので!

いえね、アナタ様がどぉーしても気になられるようでしたら、ですね!!

ご用命、お待ちしておりまーす( ̄∇ ̄)v

by経理担当

(「オ~イ、これこれ!」by宇賀神先生)

 

合掌

人格伝播力 ― あるいは、「人様のお心をフッと軽くする天才」

宇賀神先生は、人様のお心をフッと軽くする天才でもあります。

 

私たちのところへは、様々な悩みを抱えられた方もいらっしゃいますし、中にはそれこそ“うつ病”と診断されていらっしゃる方もございます。

もはや心の病気ですよと診断された方でも、宇賀神先生のお加持を受けられ、また先生とお話なさるなかで色々なアドバイスを受けられて、笑って笑顔でお帰りになる方がたくさんいらっしゃるのです。

もとより、病気とまではいかなくても、人生色々なことがあり、ちょっと「うつうつとしてるなー」なんてことはよくあります。

そんな人様のお心をフッと軽くなさるのは、先生の得意技です。

 

何を隠そう、先日それを実感しましたのは他でもない、私自身です。

ちょっと数日間、お話しますのもお恥ずかしいような内容で、私はクヨクヨと考えて落ち込んでおりました。

それをもう宇賀神先生が寝ようとお布団に入られましたときに、私は

「あんなー(あのね)、実はちょっと考えてしまうことがあるねん。」

と、切り出しました。

 

眠たかったでしょう宇賀神先生は、それでも私の話をお聞きになり、

「あのな、綾野さん。」

と、話し始めてくださいました。

 

私の悩みの細かな内容は省略させていただきますが、そのとき宇賀神先生は「深慮遠謀」(しんりょえんぼう)という言葉をおっしゃいました。

「そんな、みみっちい考えなんかしなくていい。

今日・明日のことを見るんじゃないよ。

これから5年、10年先のことを見据えるんだ。

人生の先を見るんだ。

それを深慮遠謀っていうんだよ。」

と。

 

そのときの、とつとつと宇賀神先生が話されるお言葉が、何だか不思議とじんわり心の中にしみこんでくるようで、胸の辺りがホワンとあったかくなりました。

そしてそのとき、宇賀神先生の「人様のお心をフッと軽くなさる」のは、技術ではないなー、と実感しました。

あったかーいものが、流れてきました。

 

この深慮遠謀という言葉、もちろん私も以前から知っておりました。

そのように考えればいいのだ、ということも。

ですが、頭で分かっていますことと、心が納得しますことは、残念ながら必ずしも一致しないものです。

それを、宇賀神先生がお話しくださいますと、不思議とすうっと腑(心)に落ちましたねぇ。

 

宇賀神先生は、以前に勉強会で「人格伝播力」という言葉を教えてくださいました。

要は周りの人への影響力のようなものなのですが。

言葉という媒体を使いましても、

また使わずにでも、

周りの人に影響を及ぼす力を意味します。

 

宇賀神先生の人格伝播力、心がフッと軽くなる作用があるようです。

 

それは宇賀神先生が、ご自身でも“かなり・とっても”都合よく考えられるというご性格でいらっしゃることに起因するところが大きいのでしょうか。

私の母なんかも、「先生みたいにそこまで自分に都合よく考えられるなんて、うらやましすぎる!」と、感心しながらよく申しております。

例のスーダラ節の「いい加減」を「良い加減」と言ってはばからないあたり?

 

ですが、人様への伝播力のお強い宇賀神先生の根っこが、うらやましすぎるくらいに“明るい”もので、本当に良かったと思っております。

暗い人の暗いものが伝播しちゃうと、周りの人は大変ですものね!

きっとご相談者さまも、先生の明るさや温かさを感じていただけているのでしたら、私にとりましてもこんなに嬉しいことはございません。

 

お蔭様で私も先日来、心がフッと軽くなりました。

心が明るく負担がない状態ですと、明日への一歩を、軽やかに踏み出せますね!

ということで、GO!GO!です!

そしてもちろん、先生がなぐさめてくださったあの日、「私のダンナさんながら、なんて心があったかくて大きい人だろう♥」とホレ直しましたのは、申し上げるまでもございませんね( ̄∇ ̄)V

 

あ、

またノロケました?

やっぱし・・・。

 

合掌

引き寄せの法則

今日はわたくし少々落ち込んでおりますので、なにか楽しいお話をいたしましょう。

 

皆さまは最近流行りの「引き寄せの法則」と申しますものをご存じでしょうか?

それともすでに流行りは過ぎてしまったのかも知れませんが。

誤解されがちなのですが、本当は「願ったものを引き寄せる=引き寄せの法則」ではないようです。

「自分と同類(同じ波動)のものを引き寄せる」あるいは「本人でさえ気づかない潜在意識の中で思い描いていたものを引き寄せる」というのが本質的な考え方らしいのです。(多分・・・)

 

詳しくは古典的なものですと、ジョセフ・マーフィーさんやネヴィル・ゴダードさんなどが有名です。

最近のブームの火付け役はなんと申しましてもロンダ・バーンさんですね。

もちろん日本でもブームになりましたから、日本人の方も含めまして、たくさんの方が引き寄せの法則について書いておられます。

 

私は実はその系統の本を読みますのが大好きなのです。

宇賀神先生にはずっと「またノーテンキな本を読んでる」と茶化されておりました。

ですが、「潜在意識の中にまで強く思い描いていたものが現実化する」をご自身の人生そのもので体現なさっているのは他でもない、先生ご自身なのですけどねぇ。

 

今日はその「引き寄せの法則」本の中で、私が面白い経験をしたものをご紹介させてください。

パム・グラウトさんの「こうして、思考は現実になる」です。

この本には色々な実験(課題)が載っています。

その実験をひとつずつ行って結果を得ながら、「私の思考は現実化する」のだという確信を育てていきましょうという趣旨で書かれております。

 

珍しく、いくつかの実験にトライしてみました。(サボリ魔ですので、全てではないのですが。)

そのうちのひとつが、「見ず知らずの人にコーヒーをおごってもらう。しかも期限は2日以内。」

というものです。

 

パム・グラウトさんの本に楽しい実例とともにこの実験が紹介されていましたので、「よし、やってみよう!」と思い、心に「私は見ず知らずの人にコーヒーをおごってもらいます。しかも2日以内に。しかもできれば楽しいエピソードとともに。」と願いました。

そして願いましたこともすっかり(うっかり)忘れて翌日梅田に出かけ、お昼に何度か行ったことのございますパスタのお店に入り、カウンターに腰かけました。

そこは無料でパスタを大盛り♥に変更でき、またお味も美味しく、お気に入りでした。

 

その日は「イカのミンチのトマトソースパスタ」か「鶏ミンチのペペロンチーノ」の2種類から選ぶメニューでした。

私はトマトソース味が食べたかったのですが、イカが正直苦手でした。

ですがそのお店のパスタはいつも美味しかったですので、苦手なイカでもきっと美味しくいただけるに違いない、と「イカのミンチのトマトソースパスタ」を注文しました。

 

果たして出てきましたトマトソースパスタはとても美味しく、苦手なイカの味はせず、むしろ鶏ミンチのようにあっさりと美味しかったのです。

あんまり嬉しかったですのでウエイトレスの方に、

「私、本当はイカが苦手だったのですが、今日はすごく美味しくいただけました!まるで鶏ミンチみたいにあっさりしてて美味しかったです♥」

と、感謝申し上げました。

 

しばらくしますと、私の声を聞いておられたのか、厨房からシェフの方が笑いながら出てこられ、

「お客さん、すみません。さっきのトマトソースはお客さんのおっしゃる通り、鶏ミンチで作ってしまいました!イカのミンチの隣に置いていた鶏の方を使ってしまいました!」

と謝られました。

「ええーっ、そうなんですか!あっ、でも私お店に入るときに『イカが苦手だから鶏ミンチのトマトソースだったら最高なのになー』て思いましたから、かえってよかったですよ♥」

と私も笑いながら申し上げますと、

「そう言っていただけて、ありがとうございます。でもお詫びにコーヒー1杯ごちそうしますよ。僕のおごりです。」

と、おっしゃってくださいました。

 

見ず知らずの方にコーヒーをおごってもらう!しかも2日以内に!しかも楽しいエピソードつきで・・・!!

そのとき、私が心に思い描いたことが現実化しましたことに、気づきました。

シェフの方に実験のお話もし、またまたシェフの方とウエイトレスさんと3人で大笑いでした。

 

パム・グラウトさんですが、その後何冊か本を出されていますが、図書館で借りましたものもございますし、読んでいないものもございます。

「引き寄せの法則」ブームにしましても、霊などのことにしましても、あんまりどっぷりとその世界に漬かりきってしまわないようには心がけております。

 

ですが、今思い出しましても私にとりましては楽しい思い出ですねぇ。

また今度願ってみますか。

「私は宝くじで5億円あたります。しかも2日以内に!」

当たりましたら、ブログでご報告・・・するかしら?( ̄∇ ̄)♥

なんだか想像しているだけで楽しくなってきましたー!

いい夢見られそうです♥

 

合掌

動画をアップしました!

こんにちは!

 

なんと今日はブログ初の動画アップに成功しました!

1989年に撮影された古いものです。

宇賀神先生が今の私よりお若いときの映像・・・。

ちょっと信じられませんが。

公開してくれ~って、ずっとせっつかれていました。

 

今日ようやくVHSビデオからYouTubeまで持っていくことができ、ブログに載せることができました。

ですので、YouTubeで「宇賀神龍仙」で検索していただいても同じ映像が出てくると思います。

 

このサイトのメインメニューのホームボタンの横に「佛仙道そのパワーと魅力」という固定ページを作成しましたので、ぜひご覧になってくださいませ!

昭和時代の「気功ブーム」の香りただよう何とも怪しげな映像ですが・・・とは申しましても、このビデオに登場してくださった方達に、私は実際に仙台で(このビデオから20年ほどたちましてから)お会いしました。

 

また、宇賀神先生がビデオの中で女性に前に立っていただき、後ろから目に見えない“何か”で操られるようなことをなさっておりますのは、まさしく

「不動金縛りの術」(ふどうかなしばりのじゅつ)

です。

人を操ってみせるような一見怪しげなことから、家出なさった方を見えない力で連れ戻す、などという実践的なことまで、この術は応用できます。

 

多分、私が宇賀神先生のことを全く知らずにこのビデオを見ましたら、「ホントかな~?」なんて思ってしまいそうですね。

ですが、このブログ同様、宇賀神先生の人生同様、「事実はマンガよりも奇なり」です!

 

このPCオンチのワタクシの苦労の結晶、ぜひお楽しみくださいませ♥

 

合掌

氣(気)を高める方法

宇賀神先生はお若い頃、どうやって氣(気)を高められたのでしょうか?

 

先日、宇賀神先生の若かりし頃のお写真をブログに載せました。

お会いしたご相談者様が、

「ええっ!これが先生!?ってガン見してしまいましたよ!」

とおっしゃってくださり、筋肉自慢の先生はまんざらでもなさそうでした。

と申しますより、正確には、

「今度また“ヘラクレスやっちゃん”時代の写真とビデオも載せるから( ̄∇ ̄)v」

と、めっちゃくちゃ嬉しそうでした。

 

ごめんなさいね、子供のように“嬉しがり”なお人で♥

 

ちなみに“やっちゃん”とは、宇賀神先生の本名が康男でありますため、小さい頃そう呼ばれていました。

でね、宇賀神先生が見ていただきたいもう1枚の“ヘラクレスやっちゃん”の写真がこちら。

 

hadakamairi
裸参り

 

まあ、先日のと同じく、仙台の“裸参り”と申しますお祭りのときの写真なのですが。

ときに雪も降りますような寒さの真冬(1月14日)の深夜の仙台を、短パンと腹巻のさらしに地下足袋といういで立ちで街をねり歩き、市内の大崎八幡宮さまにお参りする神事です。

ねり歩くときにお酒を飲みますことを「内風呂を焚く」と言うそうです。

身体の中から熱を起こし、裸同然のかっこうで真冬の仙台をねり歩く。

神様にお参りを済ませた男の人は“福男”として、バーやスナックのママさんたちが「うちのお店に来て♥」と、さらにお酒をご馳走してくださるそうです。

そしておひねりを腹巻のさらしの中に入れてくださるのだとか。

若かりし頃の宇賀神先生にとりましては、お酒がタダで飲めて、キレイなお姉さん達にちやほやされてチップまでもらえて、夢のようなお祭りですね。

 

この頃はボディビルや空手でめちゃくちゃにお身体を鍛えていらっしゃいましたので、寒さなど感じられなかったそうです。

それどころか、降る雪が身体の熱で湯気をたてて蒸発していましたとか。

 

なぜ宇賀神先生はお若い頃、そんなにまでお身体を鍛えられましたのか?

それは、氣というものを取り込みますのに、筋肉に埋め込むようにして取られたから、です。

 

宇賀神先生は小学校4年生くらいまではお身体もそんなにお強い方ではありませんでした。

それが5年生の時に日本ターザンに出会われ、その頃同時に柔道も習い始められました。

日本ターザンが教えてくださった一言をもとに、自分なりに氣をとり高めていこうと思われましたものの、そもそもどうやって氣を取り込みますのか、また氣が十分に高まっているというのがどのような感覚でありますのかは、小学校5年生の男の子にはちっとも分かりませんでした。

呼吸法を知ってみようと思われたり、小学生の男の子なりに一所懸命考えたようです。

そしてふと、筋トレをして筋肉を大きくするときに、筋肉の中に詰めこんでいくように氣を取ればいいのでは、と思われたそうです。

 

小学校5年生から柔道を習い、合気柔術や居合もかじり、大人になりましたら空手もなさったそうです。

空手に至りましては、仙台市内の空手道場で師範として教えるほどになられました。

一時は警察の機動隊の空手クラブで教えるほどお強かったそうです。

並行してボディビルもなさっており、継続的に筋肉を鍛えることを心がけておられました。

 

それが果たして、“ヘラクレスやっちゃん”になったのですねぇ。

 

そしてその貯めこんだ氣があるとき臨界点を超えました。

日本ターザンの教えてくださった「氣をコントロールする範囲」が他者の事象に影響を及ぼすほどの大きさとなったのです。

 

もちろん今では、筋トレ以外に氣を取り込む方法も色々と研究なさいました。

温泉に行きますのも、そのうちの一つの方法です。

温泉で瞑想しながら氣をとり、身体の中でそれを練ります。

その他、呼吸法と合わせながら体内の氣を増幅させたり、身体の動きに合わせながら氣をさらに取ったり、あるいは密教的な佛様をただ瞑想するだけで氣の質を高めたり、など、方法は様々です。

 

ですが、筋肉に埋めこむようにしながら氣を取り込む方法が宇賀神先生の原点であることには変わりありませんので、先生は今でも(かなりサボりつつですが)、筋トレをなさっています。

数年前にNHKさんの子供向けの歌番組で「じいちゃん筋肉ムッキムキ~」とか歌いますフレーズが流れましたときは、

「これはわしの歌だー!」

と、嬉しそうでした( ̄∇ ̄)

 

ま、なんでもいいですからお身体を鍛えて長生きしてくださいな♥

 

合掌

 

気合い術 その2

宇賀神先生が横向温泉で初めて人様のお身体を治された方法は、「氣合い術」でした。

 

“気合い”って、どういう仕組みなの?と尋ねられましたら、それを言葉で明確に表すのは私にも難しいのですが・・・。

人は本能で気合いをかけますよね。

今の科学ではどのような計測器をもってしましても“気合い”の度合を測ることは難しいと思われますが、人は自分の持っている力を最大限出したいときに自然と気合いをかけます。

例えば言葉では「えいっ!」とか、「よしっ!」とか、自然に掛け声が口をついてでてきます。

特に武術武道をなさっておいでの方は、その感覚がお身体にしみついていらっしゃるのではないでしょうか。

宇賀神先生も当時はすでに19年以上いろいろな武術武道をなさっておいででしたから、自然と気合いをかけてしまったそうです。

 

そして、宇賀神先生はその時、先生ご自身の気合いのエネルギーが他者に変化を与えるほどまでに強かった、とでもご説明すればよろしいでしょうか。

日本ターザンに「氣」という概念を教えていただいて以来、ずっと氣を高めることを追い求めてきた先生です。

長年高めてきました氣が臨界点を超え、日本ターザンのおっしゃった“そのコントロールの範囲内”が、ものすごく多くの他者を巻き込むくらいまでの大きさになったのでしょう。

ですので、身体の仕組みを知らなくても、人様のことを治したことが一度もなくても、なぜか自然と「気合いをかけた」ら治った、そうです。

 

まさしく、本能で治してしまったとしか申し上げようがないですね。

 

そう、本能。

我ながら実はこれがぴったりのご説明ではないかと思われます。

頭で考えたのではなく、例えば野生動物がけがをしましたときに本能でなめてその傷を治しますように、宇賀神先生は身体が勝手に動いて本能で人様を治してしまったのです。

やはり“野獣の回復力”ではありませんが、先生のお力の源はどこか野生や本能と呼ばれますものに近いものがございますね。

 

今現在ではもちろん、命の原初に近いところからのエネルギーを使いまして、神佛の高みの御力もいただきながら、お加持しておりますけれど。

 

横向温泉で痛いところを治してもらったお年寄り達は、口々に

「あんちゃん、あんたのその力はすごいよ」

とおっしゃってくださったそうです。

「わしらはどこの医者に行っても治らんかったから温泉にきてるんだ。

でも、温泉でもそんなに治らんからね。」

皆さんからそのように感謝され、宇賀神先生ご自身が「本当に治ったんだー」と不思議に思いますとともに、とてもとても嬉しかったのだと思います。

 

宇賀神先生がご自分のお力を自覚なさり、もっと氣や人の身体について知りたいと勉強を始められましたとき、初めて「氣合い術」という言葉を知られました。

氣合い術は、古くは飛鳥・奈良朝時代から日本にあったと言われております。

近年では氣合い術で有名な方に、浜口 熊嶽(はまぐち ゆうがく)さんがいらっしゃいます。

彼は明治から昭和にかけて生きた人ですが、彼が「エイッ!」と気合いをかけますと、なんとホクロがポロっと取れたり、赤ちゃんのための母乳が出なかった方が急に出るようになったりしたそうです。

宇賀神先生とは違い、彼は終生、氣合い術だけで人を治されました。

 

横向温泉での出来事の約1年後、宇賀神先生がこのお仕事を始められましたとき、先生は氣という概念はご存じでしたが、その頃流行りだしておりました“気功”という言葉をご存じありませんでした。

来られたご相談者様に

「先生のこの施術は“気功”ですよね?」

と尋ねられ、初めてその言葉を知られたくらいです。

今では気功という言葉も世に浸透しましたが、宇賀神先生のお力は広範囲なため、気功という一言に集約しきれないな、と申しますのが本音です。

だって気功だけでは会社を倒産から助けるとか、霊を成仏させる、とかできませんものね?

だからというわけではございませんが、先生は人様から「これは気功ですよね?」と尋ねられましたときには、

「わしのは気功(きこう)じゃないよ、効く(きく)んだよ。」

とおっしゃっています。

はい。

いつもの大好きなダジャレでございます。

残念ながら、先生はこの方面には天性の才能はなかったようです。

ですが皆さま、先生がダジャレを嬉しそうー( ̄∇ ̄)におっしゃいましたら、何卒その広~いお心で笑ってやってくださいませね。

 

合掌

 

(追伸:この原稿をチェックなさった先生が、「わしにダジャレの才能、あるよー!!」と本気で抗議なさいました。うーん、まあ、人の意見はそれぞれですね。)

気合い術 その1

こんにちは。

2日ほど東京出張に行っておりましたため、ブログの更新ができませんでした。

週末にはどうしても、氣を取りますための温泉地での(極楽)修行♥や出張が入りますため、更新が途絶えがちになりますことをお許しください。

あと平日でもたま~にサボりますことも、お許しくださいませね( ̄∇ ̄)

 

前回まで“気功師デビュー秘話1”としまして、宇賀神先生が小さい頃からずっと「氣」というものを追い求めていらしたことが、初めて人様のお役にも立つ実践的なものとなりましたエピソードをご紹介いたしました。

このブログを書いておりますのは、宇賀神先生の妻であります私、綾野です。

先生との長い(まだまだ短い?)おつき合いの中で、また勉強会のお話のなかでも、ずっと何度も聞いておりましたことを覚えていて、それを文章に表しています。

そしてこのブログを書きあげましたら、公開する前にほぼ必ず先生にもチェックしていただいております。

そうしますと、先生ご自身も昔を色々と思い出すいいきっかけとなりますようで、横向温泉でのことなどをまた詳しく思い出され、「そうそう、こんなだった」とご自身を再発見なさるようです。

 

ひとつ思い出されましたのは、当時は身体のしくみなど何もご存じなかった宇賀神先生が、横向温泉で、一体全体どうやって人様の痛い苦しいを取ることができたのか、ということです。

それは私も不思議でした。

 

今でこそ宇賀神先生は、一体その頭のどこにそんな知識が、というほどたくさんのことをご存じです。

それこそ身体の仕組みから、法律のことから、歴史から、ありとあらゆる分野まで。

興味のある分野のことは色々と覚えておいでで、一見何の役にも立ちそうにない戦闘機や武器、電車も大好きですし、地質学や気候、昔の古い映画なんかも詳しくていらっしゃいます。

 

そうそう、忘れてはならないのは宇賀神先生はお料理を作るのも大好きでいらっしゃいます。

実は先生は調理師免許をお持ちで、お若い頃は洋食のコックさんもなさっていました。

先生にお料理を教えてくださった先輩が東京の帝国ホテルのグリルご出身の方でしたそうで、先生は当時の洋食の本場・帝国ホテル仕込みのお料理を作ってくださいます。

まあ~、それはそれは、先生の「昭和の味・ナポリタン」は絶品ですよ!

私は世界一美味しいと思っております♥

以前東京に行きましたときに帝国ホテルに行き、ナポリタンをいただいたのですが・・・正直に申し上げまして、先生のナポリタンの方が断然!美味しかったです。

あ、イケマセン・・・これを書いておりますだけでヨダレが出てまいりました( ̄∇ ̄)

 

えーと、何のお話でしたっけ。

 

そうです。

宇賀神先生が横向温泉で初めて人様のお身体を治されましたとき、身体の仕組みについて当時は何の勉強もなさっていませんでしたのに、どうして治すことができましたのか。

先生は、

「そいうえば、初めから、わしの手は人の痛いところがここだ、って分かったな」

と、おっしゃいました。

 

例えば「腰が痛い」とおっしゃる方でも、腰のどの部分の骨のずれが原因で腰痛を起こしているのか、というのは人それぞれです。

あるいはお身体のどの部分の氣がとどこおって痛みが生じているのか、など。

背骨や骨盤や仙腸関節(せんちょうかんせつ)というものがどのような形をしているのかという基本的なことも、今でこそ勉強なさってご存じですが、その時は何一つご存じありませんでした。

「でも、手がスーッとその人の痛いところ(の原因の場所)に行くんだよ」

と宇賀神先生はおっしゃいます。

 

熟練の職人さんなども、手そのものがセンサーとなり、“頭でなく身体が覚えていて勝手に動く”ような感覚だとお聞きしますが、それに近い感じなのでしょうか。

宇賀神先生のその感覚は、天性のもののようです。

 

天性の感覚を持った人が、勉強なさって研鑚し、経験を積まれますと、果たして宇賀神先生のような人になられましたねぇ。

 

それで、横向温泉でその人たちの痛いところにスーッと手が勝手に行き、その後はどうやって治すことができたの?と尋ねますと、

「いや、だから、例えば腰の痛いところに手をおいて、

こっちに足を動かした方が痛いか、逆の方が痛いかって聞いて、

痛くないほうに足を動かしたまま“エイッ!”って気合いかけたら“痛くなくなった”ってみんな言うんだよ。」

と、おっしゃいました。

 

それは、その時は宇賀神先生ご自身でもお気づきではありませんでしたが、

「気合い術」

と呼ばれるものです。

 

(その2につづく)

 

合掌

 

気功師デビュー秘話 その3

宇賀神先生が宿をチェックアウトしようとなさいましたとき、自分達も治してほしいと、宿泊なさっている全ての人かと思われます方達がぞろぞろと出て来られ、先生に頼まれました。

「あの足の悪いおじいさんが治ったんだ、わしらのことも治してはもらえんだろうか。」

ですが宇賀神先生は明日からまた会社に行かないといけません。

「わしは明日から仕事があるから、帰らねぇと。」

と、言いますと、

「失礼だが、あんちゃん、会社からいくらもらってんのっしゃ?(もらっているのですか?)」

と、唐突に尋ねられました。

「手取りで98000円だよ。」

「なんだぁ~、そったらぽっちの金!」

“そったらぽっち(たったそれだけ)”と言われましても、当時は今で言うワーキングプア状態の先生でしたが、会社をクビになるわけにもいきません。

すると代表格のおばあさんが、

「じゃあこうしてはいかがかね。

あんちゃんは今日ここに泊まってわしらのことを治してくれる。

そして明日の朝もう1回治してくれてから会社に行くんだ。

そうしたら遅刻にはなるが、まる1日休むわけじゃないから、クビにはならんじゃろ。」

とおっしゃりました。

 

それもそうかな、と、元来が植木等さんの“スーダラ節”をモットーに?生きて来られた宇賀神先生です、なし崩しにそのままもう1泊することになさいました。

 

横向温泉の湯治宿には膝から腰から首など、あちこちを痛めてらっしゃるお年寄りばかりいらっしゃいました。

誰にも何にも治療方法など教わったことのなかった先生ですが、不思議とその方達のお身体を触っているうちに、なぜか皆さん治ってしまわれたそうです。

多分、先生ご自身でも不思議だったんじゃないでしょうか。

でも、事実治っちゃったんですよねー。

皆さん「痛くなくなった!」と喜ばれたそうです。

 

そして次の日のお昼、宇賀神先生が今度こそ宿を出ようとチェックアウトを済ませましたとき、皆さんが見送りにきてくださいました。

すると先の代表格のおばあさんが、

「あんちゃん、これ、少ないけどみんなの気持ちだから。」

と、おっしゃって、お金の入った封筒を渡してくださいました。

先生が思わず中を見ようとなさいますと、

「見ねぇでけろ!恥ずかしい額だから!」

とおっしゃいますので、はやる気持ちを抑えて封筒をしまわれました。

 

皆さんに見送られながら車で宿を出発し、一つ目の角を曲がったところで車をとめ、急いで封筒の中をご覧になりました。

39年前の当時は今とは貨幣価値が若干違う時代でしたが、中に入っていましたのは15万円もの大金でした。

今でいうワーキングプア状態の宇賀神先生でしたから、それはそれはびっくりなさったそうです。

ひと月分のお給料以上の金額を、ひと晩で稼いでしまわれました。

 

宇賀神先生が幼い頃にお父様の事業が失敗し、それ以来ずっと貧乏な子供時代でした。

そして先生が社会人になられましてからも、貧しい暮らしには変わりありませんでした。

先生にとりまして、貧しい暮らしから脱しますのは、幼少時代からの1番の願いだったのです。

「自分のこの不思議な力は人から感謝されたうえに、お金になるんだ!」

その事実に気づかれたときの先生の打ち震えるような喜びは、想像にかたくないですよね。

宿を出られ、皆さんから見えなくなってすぐのところで封筒の中を見ました若かりし頃の宇賀神先生、「その気持ち分かるよー。」と言ってあげたくなります。

 

そして宇賀神先生はこの横向温泉での出来事をきっかけに、「氣」というものを実践的に人生上に活かして生きていこうと思われました。

それは、日本ターザンがかつて幼い頃の宇賀神少年に、

「氣を操るものは、そのコントロールの範囲内で全ての事象をひん曲げることができる。」

と、ただ一言教えてくださったことをずっとずっと忘れずにきたことが、ようやく芽が出た瞬間でした。

 

・・・ところで、よもや“スーダラ節”をご存じない方はいらっしゃらないと思うのですが・・・ジェネレーションギャップということもあり?、ご説明いたしますと。

「サラリーマンは~気楽~な稼業っと、きたも~んだっ!」

という、かの有名な植木等さんの名曲です。

いえね、もちろんワタクシも知らない方の世代だったのですけどね、宇賀神先生に教えてもらったのですよ、念のため!

先生はこの曲が大好きなのです。

この歌のいい加減さ。

宇賀神先生は、

「いい加減なのではなく、“良い加減”なんだよ( ̄∇ ̄)V」

と常々おっしゃっています。

 

ま、紙一重ですね。

 

合掌

 

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気功師デビュー秘話 その2

宇賀神先生は生まれて初めて幽体離脱を体験なさり、痛くて立つこともままならないほどの腰痛をご自身で治してしまわれました。

どんな仕組みで痛みがとれてしまいましたのか見当もつきませんでしたが、腰痛がとれましたのを幸いに、もとの職場に復帰なさいました。

 

それからほどなくしてのゴールデンウィークの帰り道に、宇賀神先生は福島県の横向温泉(よこむきおんせん)に立ち寄られました。

39年ほど前のその時は、当時結婚なさっていた前の奥さんとご一緒でした。

 

横向温泉は、地下に降りていきますような形で温泉がありました。

しかも地下3階まで降りるような、男女混浴の温泉でした。

宇賀神先生がお若い頃の東北地方の温泉には湯治文化が色濃く残っておりまして、たくさんのお年を召した方達が、お身体を治すために温泉宿で何日も滞在なさっていました。

先生の奥さんがお風呂で出会われたおばあさんが、ご主人さんのことを話されたそうです。

なんでもその方のご主人さんはお若い頃から渓流釣りがお好きで、冷たい水につかりながら何時間も釣りをなさっていたそうです。

そのためずい分と腰を痛めてしまわれ、この横向温泉にいらしている、と。

ですが、ここの温泉浴場が地下にありますため、まず地下への階段を降りることができず、結局温泉に入ることも叶わずにいらっしゃいました。

 

そんなお話をお聞きし、何を思われたのか宇賀神先生の前の奥さんが、

「うちのお父さんなら治せるかも知れないよ」

と、おっしゃったそうです。

すぐ隣の浴槽に入っておられた先生がその話を聞かれ、

「そんなのやったこともねぇし、治るがどうか分かんねぇよ。」

とおっしゃいましたが、もうおばあさんはその気です。

少しでも望みがあるなら是非にも、と頼まれました。

 

宇賀神先生はその時はもちろん人様を治されたこともなく、またご自身もどうしてあんなひどい腰痛が消えてしまったのか分かりませんでしたが、とにかく、頼ってこられたそのおじいさんのために一所懸命治そうと試みられました。

あの幽体離脱をなさったときに眼下の自分がしていた動きを思い出しながら、そのおじいさんの足にも同じ動きを再現してさしあげたそうです。

もちろん「氣」というものを意識なさりながら。

 

するとどうでしょう、ついさっきまでお座布団1枚の高さにもつまずかれるようでしたおじいさんが、兵隊さん歩きのように足を高々と上げて行進なさるではありませんか。

おじいさんの腰の痛いのが、治ってしまいました。

これにはおじいさんやおばあさんはおろか、宇賀神先生ご自身もびっくりなさったそうです。

 

「どうもやはり、わしには不思議な力があるらしい。」

宇賀神先生はそのとき、確信に近いものを持たれました。

 

翌朝、宇賀神先生と前の奥さんがチェックアウトして宿を出ようとなさいますと、宿の方が、

「昨日、足の悪いおじいさんを治したのはあんちゃんかね?」

と、尋ねられました。

「そうです。」

と、先生が答えますと、

「ちょっ、ちょっと待っててけろ!」

とその場で待たされました。

すると、宿の奥から、それこそ宿中の人かと思われます程たくさんの方達がぞろぞろとやって来られ、

「あんちゃん、あんたあの足の悪いおじいさんを治したんだ。

是非わしらのことも治してはもらえんだろうか。」

と、頼まれたそうです。

 

(その3につづく)

 

合掌

 

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