夢の中で会えた、という夢を見た

昨日は宇賀神先生のお誕生日でした。

そのためかどうかは分かりませんが、朝に宇賀神先生の夢を見ました。

なんとも不思議な夢で、私はその夢の中で「宇賀神先生に会っている夢」を見ていました。

まるで「インセプション」という映画のようです。

インセプションという映画は、夢が何階層にも深くなっていって、夢の中の夢の中の夢に入っていく、という物語なのですが、まるでその映画のように私は夢の中で夢を見ていました。

それなのにやけに存在感がリアルで、私は夢の中で

「夢で宇賀神先生に会えた!嬉しい!」

と、宇賀神先生のことをぎゅうっと抱きしめていました。

不思議なことに、宇賀神先生は綺麗な紫色の光の人影になっていました。

輪郭もぼやけているような人影だったのですが、私はひと目で宇賀神先生だと分かって、消えてしまわないように慌ててぎゅっと抱きしめたのでした。

「やっと会えたー!」と、とても喜んでいる私がいました。

そして、やっと夢で会えたけど、これは夢というよりは、夢と現実の境界線のような、とっても不思議な感覚、と感じていました。

以前もお伝えしましたが、宇賀神先生は夢の中で自分が夢を見ているという自覚のある、いわゆる明晰夢(めいせきむ)を見られる人でした。

そしてその夢をコントロールできていました。

今では明晰夢に関する本も出ているようですが、宇賀神先生は自然と子供の頃から明晰夢を見ることができていたそうです。

私は今更ながら羨ましくてなりません。

いいなぁ。

私も毎日自在に宇賀神先生のことを夢に見られたらいいのに、といつも思っています。

ですので、昨日の朝は大収穫したような、とっても嬉しい気持ちになりました。

ところが朝起きて、夢で会えて嬉しかったはずがまた例の「揺り返し」がきて、宇賀神先生のお誕生日だというのに、いえ、お誕生日だからでしょうか、余計に悲しい気持ちになって一日中落ち込んでいました。

宇賀神先生のお好きなケーキでも買って、一緒にお祝いしたかったと泣いていました。

そして一日中ぐずぐずと過ごし、夜になって夜ご飯のお供えをしたときに、ふと宇賀神先生の声が聞こえた気がしました。

「綾野さんの好きなクッキーでも食べて元気出して。」

と。

違うよ。

私は「宇賀神先生に」先生の好きなケーキを食べてほしかったんだよ。

甘いものはそんなに食べない先生だったけど、それでもいつも近くのケーキ屋さんのチョコレートケーキを、クリームの中のチョコチップがカリカリと美味しいと言って喜んでいたよね。

それとか、車で行かないといけないケーキ屋さんだけど、丸ごとメロンを使った美味しいケーキ。

ベランダにテーブルと椅子を出して食べるのにいい季節になって、何年か前も二人で食べたよね。

宇賀神先生も喜んでくれてた。

あれをもう一回、二人でしたかった。

本当は一回と言わず、何回でも。

せめてもっと夢の中で会えたら、といつも思います。

宇賀神先生のように、インセプションの映画のように、自分の望む通りの夢が見られたならと願わずにはおれません。

ですが昨日、何だか不思議な感覚の、夢の中の夢のような、それでいて夢と現実の境目のような夢を見られたのでしたら、またきっとそんな夢を見られるはず。

そしてその夢で宇賀神先生に出会えるはず。

そしたらその夢の中でまたベランダにテーブルを出して、二人で一緒にケーキを食べてお祝いしよう。

二人で食べたら、より一層美味しいから。

またきっと、夢で会えますように。

合掌