STAY AT HOMEで2020年宇宙の旅

「STAY AT HOME(ステイ・アット・ホーム)」はコロナ禍におきまして、「私は家にいます」という宣言のような意味を持つハッシュタグとして使われていたと記憶しております。

コロナの感染拡大を防ぐためにも、「私は家にいます、むやみに外(人混み)に出ないようにしようね」という意味で使われていたと思います。

最近は経済再開の動きも始まったためか、あまり聞かなくなりましたが、もともと引きこもり大好きな私は、どちらかというと今でも喜んで?継続しております。

ただ、感染を避けようとしておりますと、どうしても歩くこと自体も減ってしまって、体力の低下をひしひしと感じております。

ですので最近はなるべく、宇賀神先生とお散歩しようと心掛けております。(いまさら・・・(^-^;))

夕方暗くなってからのお散歩になってしまうこともあるのですが、一昨日は宇賀神先生が、「十三夜を見に行こう。」と誘ってくださいました。

十三夜をバックに

宇賀神先生がラジオか何かでお知りになったようなのですが、十三夜と十五夜の両方を見ると縁起がいいと、昔の人はおっしゃっていたとか。

どちらか片方ですと、「片詣り(かたまいり)」になるのだそうです。

つまり片手落ちですよ、と。

知りませんでしたねー。

とまあ、そんな他愛もないことを口実に、今日10月31日も十五夜(満月)を見に、先生とお散歩に行こうと思っております。

今日はお天気もよく、全国の広い範囲で満月を楽しめるのではないでしょうか。

ところで、上の写真でお月さまの左横の少し上、ちょうど宇賀神先生の頭の少し上に、小さく星が写っているのが、見えますでしょうか?

あれは火星です。

この写真を撮ったのがだいだい18時過ぎくらいでしょうか、その頃の東の空には、火星が見えます。

やはり惑星は大きく明るく見えます。

本来、星を見るのには明るい月夜は適さないのですが、惑星はそれでもはっきりと見えるくらい、大きくて明るいです。

しかも、ご存じでしょうか?、火星はちゃんとオレンジ色に見えるんですよ。

大阪のように空気の澄んでいない都市でも、火星はオレンジ色に見えます。

しかも今の時期は、同じ18時過ぎくらいの時間には、そのまま目線を南に移しますと、木星と土星も見えます。

18時頃の南の空の、目線を少し上に上げたあたりを探してみてください。

一番大きく明るく見える星が木星で、その左横に、少し暗く土星が見えます。

私の父は若い頃から星が好きなのですが、いまでも天体のことは気にかけているようです。

今の時期の火星、木星、土星のことも父に教えてもらいました。

とくに太陽の周りを回っている惑星は他の星(恒星)と違い、春夏秋冬の季節で決まった動きをするわけではありません。

冬にはこの星座が見える、というような季節性の規則があるわけではないのです。

ですので、一度に3つも惑星が見える空(しかも明け方には金星まで見えるのですって!)というのは、「得した感じ」がする話なのだそう。(父談)

そんな星好きの父が、お友達に宛てた天体に関するメールを紹介させてください。

下記のメールの中に出てくる小惑星も、地球や他の惑星と同じように太陽の周りを回っている小さな小さな星なのですが、その小惑星の砂を採取して持ち帰ろうとしている探査機に関する話題です。

今朝、アメリカの小惑星探査機「オシリス・レックス」が、小惑星「ベンヌ」に着陸し「岩石や砂」を採取したとのことです。2023年に地球に持ち帰る予定ですがうまく行きます様に。

地球からの探査機が「小惑星」を訪れ、砂を採取するのは三度目です。

一度目は日本の探査機「はやぶさ」が、2005年に小惑星「イトカワ」に着地し、2010年、地球に微量の砂を持ち帰りました。

二度目は同じく日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に、昨年・2019年に2回着地し、今年の12月6日に前回と同じオーストラリア南部の砂漠に持ち帰る予定です。うまく行きます様に。

「オシリス・レックス」は2016年に打ち上げられました。「はやぶさ2」探査機が総重量600㎏に対し、「オシリス・レックス」は2tもあります。着地後、本体からアームを地上に伸ばし、その先端から「窒素ガス」を噴き出し、巻き上がった砂を採取するとのこと。

持ち帰る砂の量は、「イトカワ」の分は肉眼では判りづらい程の微量でした。

この12月の「リュウグウ」の分は多くて20g位かと期待されています。或いは、それより少ないかも。

今朝の「ベンヌ」の分は2㎏位が期待されています。なにしろ「オシリス・レックス」は機体が大きい。

「リュウグウ」は直径約900m、「ベンヌ」は約500mで、どちらも地球と火星の間を、大きな惑星と同じ様に太陽の周りを公転しています。

惑星の形は色々ある様に観測されていますが、「リュウグウ」と「ベンヌ」は偶然に「どちらも算盤の球に似た形」をしていました。表面も砂が一杯の「イトカワ」と違って、どちらもゴツゴツした岩が一杯でした。

この小惑星、「小惑星番号」がふられた分だけでも30万個にものぼります。太陽系の成り立ちを始め、地球への衝突の可能性についても研究が進められています。

2020年10月21日の父のメールより
小惑星リュウグウ(画像はJAXA(宇宙航空研究開発機構)さんよりお借りしました。)

このメールを見て、いいなぁ、と思いました。

父の心はどうやら、リュウグウや、はやぶさ2、今年の12月6日のオーストラリアにまで飛んでいるようです。

このはやぶさ2は地球に近づき、採取した砂の入ったカプセルをオーストラリアの砂漠に向けて遥か上空から投下した後、地球には着陸することなく、最初は確定していなかった2つめのミッションに向けて再び地球を離れることになったそうです。

父はこの2つめのミッションが決まる前から、その可能性が実現することを楽しみにしておりました。

科学の探求の裏側にも人の想いや願いがあり、時間の流れがやがて歴史となるドラマを感じますね。

宇賀神先生の心は今日の十五夜(満月)に。

父の心はリュウグウ、はやぶさ2に。

「思いを馳せる」という言葉がございますが、人間の心は本当にそこに駆けていくことができるのでしょうね。

家にいながらにして、心は宇宙に。

2020年宇宙の旅。

宇宙から帰還しましたら、盛大にお祝いしましょうね?

十三夜のお祝い膳

最後の写真は、一昨日の十三夜に宇賀神先生が作られた「お祝い膳」です。

今日の十五夜はどんなご馳走にたどり着くでしょうか?

あっ、ご馳走も、「馳せる」と「走る」ですねぇ。

宇賀神先生いわく、美味しいものを得るためには駆け回らないといけないんですって。

今日も心はお月さんに馳せて行き、身体は近所のお散歩に行きますので、どうかどうか美味しいご馳走♥にたどり着けますように!

月より団子?( ̄∇ ̄;)♥

合掌