「宇賀神龍仙、がんばっております!」

先週のいつでしたか、ある晴れた日のことです。

時間があった午後、宇賀神先生とお散歩がてら、いつもの深江のお稲荷さんにお参りに行きました。

 

お参りが終わって鳥居を出る前に、珍しく宇賀神先生が嬉しそうに、

「お稲荷さんがね、『それはいい神頼みの方法だ』って褒めてくれたよ。」

と、おっしゃいました。

「お願いごとはしない」が原則の神さま佛さま参りですのに、「いい神頼みの方法」とお聞きしましては、興味津々です。

先生にすぐさま、

「へえー!どう言うたん?」

と尋ねますと、

 

「『本日もこんないい日にお参りさせていただきありがとうございます。』って言ったあとに、『宇賀神龍仙、がんばっております!』って言ったんた(^-^)」

 

とおっしゃるではありませんか。

ええー!と、私はびっくり。

だって、つい前回の記事で、「がんばらなくていい」って先生が言ってくれました♥っていう話を書いたばかりですのに。

なのにその先生ががんばるの?

しかもその言葉をお稲荷さんが褒めてくださったの??

そりゃあ以前、「矛盾はあってもいい」とブログで書いたこともございますが、前回書いたすぐ後の今日の記事でひっくり返すなんて、いくらなんでも早すぎる身のひるがえし方です。

 

ちょっと動揺しつつ、

「でもこの間私が東京のセミナーに行くときに『がんばらなくていい』って言ってくれたとこやん?せやのに先生はがんばってるのん?」

と尋ねますと、

「それはわしのタチ(性質)だから。」

「わしはただ淡々と仕事をがんばるだけだから。」

「それがわしの生き方だから。」

「それで、『宇賀神龍仙がんばっております!』って言ったら、『人間ががんばってこそ、神は応援しやすい』ってお稲荷さんが言ってくれたんだ。」

とのこと。

 

うーん、そっかー。

たしかに以前も

「おのこ奮い立て!さらば神も奮い立たん!」

というお言葉を神さまから頂戴した、と宇賀神先生がおっしゃってましたが。

 

ですが同時に、がんばるといっても額に青筋たててこぶしを握り締めてがんばるわけじゃない、ともおっしゃってました。

そんな風に力を入れ続けたからといってお加持はうまくいくわけじゃない、と。

 

力いっぱい入れ続けるというよりは、

ただ粛々と、己の為すべきことをなす。

心の奥底にたしかにある、静かな情熱とともに。

それを称して「宇賀神龍仙、がんばっております!」とお伝えしたのだそうです。

 

そして、宇賀神先生の為すべきこととは、「佛さまのお手伝い」です。

佛さまのエージェント(手先)となって、お加持をして、人さまの病いや苦しみからの救い手となる。

それが先生にとりましての佛さまのお手伝いなのです。

宇賀神先生が今のお仕事を始められて40年以上たちますが、初めからずっと変わらない先生の願いであり、生き方です。

 

そうして佛さまのお手伝いをしようと心から願う宇賀神先生だからこそ、「神も応援しやすい」と、お稲荷さんがおっしゃってくださったんですって。

 

「あせるな、めげるな、くじけるな」

と、以前にもお稲荷さんにお言葉をいただいたこともございました。

そのお言葉通り、晴れの日も雨の日も、いいときも悪いときも、ただ一歩ずつ自分の道を歩む。

「それがわしの生き方だから」と先生はおっしゃいました。

「そうして生きていくことが、わしの人生の物語となるんだ」と。

 

いろいろな知識を覚えるのも「物語を読むように」なら、人生そのものもやがて物語となる、と宇賀神先生はおっしゃいました。

よく、人生はタペストリー(織物)のようだとも例えられますね。

たくさんの色の糸が複雑に組み合わさり、少しずつ少しずつ織られていくタペストリーのようだと。

そしてそれをあるとき、ふと遠くから眺めますと、模様(人生の物語)が描かれていることに気づきます。

 

できることなら私の人生のタペストリーには、美しい模様が描かれていることを願っています。

それを物語として例えるなら、幸せな物語、でしょうか。

私はハリウッド映画が好きですが、やはりハッピーエンドのお話が大好きです。

その中でも「アイアンマン」や「ターミネーター・ジェネシス」は、多分軽く100回は超えるくらい見た(BGMとして聞いた)と思いますが、ああいう感じの物語が超・好みです。

SFアクション映画、ときにシリアスで、ときに面白おかしく、根底を流れるものは愛であり、そしてやっぱり最後はハッピーエンド!

よくよく考えますと、いまのところ、宇賀神先生のお陰で私の人生の物語はまったくもってこの通りです。

 

アクションだけはほど遠いですが(運動音痴なので・・・)、

SF = 目に見えず、一般的には実存を証明されていない神さま佛さまの世界をリアルに感じている。

シリアス = 本人はまじめに生きているつもりです(?)

面白おかしく = 宇賀神先生の存在そのものが面白い。一緒にたくさん笑えます。

愛 = 照れるやん( ̄∇ ̄)♥

ハッピーエンド = まだ終わってませんが、楽しい日も、ケンカする日でさえも、途中経過がずっと幸せです!

 

おお、自分で書いててびっくりですが、映画の好みのまんまですね!

まさかSFというところまで映画の好みそのものだったとは、今気づきました。

なんてありがたいのでしょう。

ちなみに、宇賀神先生はSFのことをサイエンス・フィクションではなく「少し不思議 = Sukoshi Fushigiの略なんだ」( ̄∇ ̄)って、いつも嬉しそうにおっしゃいます。

ね、この人といると楽しそうじゃありませんか?(私だけ?)

 

そうそう、実は本日1月28日は、宇賀神先生と私の結婚(入籍)記念日なのでした!

うちのお寺は「光明不動寺」と申しますので、記念日をご本尊のお不動さんの日(28日)に合わせたのです。

11年前の今日、私は結婚届けを提出しに1人で市役所に行ったのですが、そのときの受付番号は「108番」。

ボンノー(煩悩)の数そのままやん!と笑いそうになったのを覚えています。

しかも受理されるのを待っておりますあいだに、あろうことか私は寝こけてしまい、市役所の人が「108番の方~。108番の方~。」と何度も呼んでおられるのを夢うつつに聞いておりました。

「108番の人、呼んではるでー。」とウトウトと心の中で思い、「私のことやん!」とびっくりして目が覚めました。

そしたら市役所の人は私が「108番の方」だと分かっていらして、こちらをじっと見て呼んでおられました。

知ってんねやったら名前で呼んでくれはったらすぐ起きたのになー(T-T)

ポカンと口開けて寝てたん見られてたんやー(T-T)

恥ずかしいなー(T-T)

と心の中でボヤきつつ。

結婚初日からコメディー映画気味だったのを思い出しました。

 

私の人生が幸せで、面白おかしい物語であることに感謝します♥

 

合掌