さて、伊丹空港から意気揚々と出発した途端、目的地の九州ではなく反対側の家に帰るほうの高速に乗り込んでしまったことに気づき、あわてて次のインターで降りて池田方面(九州に向かう方)に乗り直しました。
自分のどんくささにがっくりしながらも、宇賀神先生の
「大丈夫、こんなこともある!」
との、いつもの「めげない(懲りない)精神」に励まされ、
「そうやね!長い運転歴やし、こんなこともたまにはあるよね!」
と、自分を元気づけてあげました。
ですが、次のハプニングはそこからわりと近くの、休憩に入った西宮名塩サービスエリアでのこと。
2人ともお手洗いに行き、すぐに車に戻ろうとしました。
そのとき宇賀神先生が、「わし、ステッキをトイレに持っていったかなぁ。」とおっしゃいました。
先生はすぐにあれがない、これがない、どこかに失くした、と言っていつも人をびっくりさせます。
ひどいときには眼鏡をおでこにかけたまま、「眼鏡がない!」って。
「自分で7回探してから人に尋ねて!」
といつも言うのですが。
ですのでそのときも私はめんどうに思い、「いや、持っていってへんのと違う?」と適当に答え、そのまま車に戻って出発しました。
それから1時間くらいでしょうか、しばら~く運転しておりますと、宇賀神先生が
「あれ、わしのステッキがどっかに行った。」
と。
「えっ、さっきお手洗いにステッキ持っていかへんかったんと・・・あれ?
あれっ??本当に無いのん!?」
そう言えば、伊丹空港で先生が車に乗り込まれたとき、ステッキはご自身の乗っておられる助手席側に持って乗って・・・あったはず。
そして、今はありません。
さっきやっぱり、お手洗いにいくときに持っていってたんだーと気づきました。
私が「持っていってへんのんと違う?」とか、メンドクサくてテキトーなこと言ったよ、と思い出しました( ̄∇ ̄;)
でもそのことは敢えて言わず(←ずるい)、
「うそやーん!マジで忘れたん!?」
と、あわてて次のパーキングに入り、もう一度車の中を探しました。
やっぱりありません。
すぐにスマホで西宮名塩のサービスエリア(下り線)を検索してお電話しました。
「あの、ついさっき男性用お手洗いに黒い金属のステッキを忘れたと思うのですが。柄の部分が鍵針のような形で、中に傘が内蔵されているんです。」
すると、
「たしかに黒い金属のステッキがお忘れ物で届いています。これ中が傘なんですか?」
と。
やっぱりありましたー!(ToT)
宇賀神先生の大事にしてらっしゃる「トトロのステッキ傘」!
(どんな傘でしょう?⇒「治に居て乱を忘れず」)
どなたかご親切な方が見つけて忘れ物として届けてくださったのですね。
ありがたかったです。
本来でしたらお取り置きの期間はそんなに長くはないそうなのですが、旅に出発したばかりで帰るまで2週間近くあること、でも同じルートで帰りますので、反対側の上り線の西宮名塩サービスエリアを通過することなどをお伝えしました。
すると事情をご理解いただき、そのときまで保管してくださるとおっしゃってくださいました。
上り線と下り線のそれぞれの名塩サービスエリア間には、人が歩いて移動できる橋があるそうで、事前にお伝えしていればステッキを上り線の方に移動させておいてくださることも可能だそうです。
もう、色々な人達の、色々な企業さんの、ご親切にすがって生きているような人生です。
また何度も「ありがとうございます!助かりますー!」とお礼を申し上げ、電話を切りました。
出発早々、またひとつどんくさいことをしてしまいました。
あーあ。
そしてその日は広島の宮島サービスエリアまで行き、そこで車中で寝ることにしました。
たしか満月か十六夜くらいでした。
お月さんがとても冴え冴えと美しかったことを覚えています。
サンダース号とお月さん♥
ちょっと写真では雲がかかってしまいましたね。
サンダース号って、遠目に見ますと「短い足を一所懸命繰り出して走るハムスター」のようじゃありません?
車の顔がハムスターに似てますよね?
で、ちょこちょこっと短い足を懸命に繰り出しててカワユイ( ̄∇ ̄)♥
親バカでしょうか?
それはさておき、翌朝には、そのお月さんが反対側の山の端に沈みかけていました。
ひと晩かけて天をぐるりと渡り、西の空に沈んでいくのですね。
天体好きの父の影響でしょうか、地球や月を含む、星の動きを感じられるだけで幸せです♥
そして、私の朝のご褒美は何と申しましても、
ステッキを忘れても、この笑顔!
そうやっていつも笑っていてくださいね♥
続きはまた明日(^-^)
合掌