すったもんだ珍道中1~JALが飛ばなかった編~

さてさて、いかに宇賀神先生と私の旅が一筋縄ではいかないのが常か、ということを露呈してしまうお話です。

この年始年末の湯治旅は、その最たるものでした。

 

今回の湯治は12月24日に出発予定でした。

その直前、12月23日まで宇賀神先生は出張のため仙台においででした。

毎年12月は小中学校時代のお友達が宇賀神先生の仙台行きに合わせて同窓会を開催してくださるのですが、今年は年末近くの仙台出張となってしまい、皆さんとの日程が合わず、ひと組のご夫婦とだけお食事を楽しまれました。

その仙台からの帰り、12月23日の夕方にJALさんの飛行機に乗る予定でした。

当日は天気もよく、問題なく帰って来られるでしょうと思っておりましたら、なんとフライトの2時間くらい前でしたか、JALさんからフライトに関する通知がメールで届きました。

 

「欠航のお知らせ:仙台空港 滑走路閉鎖のため欠航となっております。」

 

めちゃびっくり。

その直前にフェイスブックで「フライトの欠航に遭遇する確率は3%」と書かれているのを見たところでした。

3%の確率、本当かな。

 

そうですね、この約15年ほど、宇賀神先生の仙台出張は2か月に1回です。

大抵の場合、年2回は私と車で湯治を兼ねて参りますから、飛行機は年4回の往復です。

私の記憶が正しければ、フライトの欠航にあったのは今回を含めて3回です。

8フライト(4往復)x15年x3%=3.6回

ほぼ確率通りではありますでしょうか?

遭遇しました。

 

「飛行機の変更手続きのカウンターは長蛇の列で動かないから、綾野さんの携帯で手続きできないか?」

と、すでに空港にいらした宇賀神先生に頼まれ、したことのないフライト変更手続きをスマホで悪戦苦闘しながら何とかいたしました。

ですが不安で、その後すぐにJALさんにTEL。

「私がした手続きはちゃんとできていますか?」と。

やっぱり、ちょっと不首尾があり、そのお電話で手続きを完成させてくださいました。

聞いてよかったー。

そのままですと、翌日に振り替えたはずのフライトが予約できていないところでした。

 

宇賀神先生に「明日のフライト取れたよー!」と電話しますと、

「わしも今カウンターで予約取れてるって聞いた♥」と。

なぁんだ、このタイミングでカウンターにたどり着けてるなら自分で取ってくれたらよかったのに、と内心ぼやくワタクシでした。

いえいえ、内心ではなく、本当にボヤキましたね。

「先生はねぇ、私のことを小間使いのように便利に使い過ぎ!」と。

 

するとさらに宇賀神先生は、

「24日に荷物を積んで車で空港まで迎えに来て♥そしてそのまま空港から高速に乗って九州に出発しよう。」

とおっしゃいました。

 

先生はいつも空港に車で送り迎えをしてほしいと思ってらっしゃるのです。

前に乗っていたパジェロ(普通車)でしたら空港の駐車場に入りますが、今のキャンピングカーは車高が2.6mあり、普通の駐車場には入りません。

(どんな車なのって?⇒「日本全国どこでもお家」をどうぞ♥)

ですので、車を買い替えてからは一度も空港に送って行ったことがありませんでした。

 

念願の!

空港へのお迎え♥

 

「ヤだなー、めんどくさ!駐車場入らへんやんなぁ。」

と思いながらも、たしかに伊丹空港は九州への通り道と言えば通り道です。

しかたなく、宇賀神先生の願いを叶えてあげることにしました。

 

さて、24日当日空港に参りますと、高速を降りてすぐが空港前なのですが、やっぱり高さ制限があり、車を駐車場に入れることができません。

しかも、タクシー乗り場近くに宇賀神先生が歩いて来てらっしゃるのが見えました。

どうしよう、どこで先生を乗せたらいいんだろう、と思いながらも途中で停車することなど到底できず、奥の大型バス用の駐車場入り口にとりあえず近づきました。

個人の車でも入れてくれるのかな、と尋ねようとしましたら、入り口近くにいらした係の方が困惑顔の私を見て瞬時に状況を理解してくださり、

「降りられますか?お迎えですか?」

と尋ねてくださいました。

「はい!主人を迎えにきたんです。さっきタクシー乗り場の辺りを歩いてるのが見えたんですが。ちょっとこの距離ですと、歩いてくるのに時間がかかりそうです。」

「ご主人さんはどんな人ですか?」

「ええっと、白いおヒゲで、茶色のコートで、ステッキを持っています!」

 

なんとその方はご親切なことに宇賀神先生を遠目に探してくださいました。

「この駐車場は個人の車でも入れるのですが、5分なら無料、それを越えると1時間1000円なんですよ。大型バスが来るまでは入り口手前のここにいてくださってもいいですよ。」

と、さらにご親切なことに、余分な料金がかからないようご配慮くださいました。

「また、入っても、5分以内にでてきたら無料なんで、皆さん5分以内で出てきてグルグル回って待機する人も多いですね。」

と、裏情報まで!?

 

あまりのご親切心に涙!

しかも、そうお話しながら、目はずっと宇賀神先生を探してくださっています。

世の中に、初めてお会いして、こんなにご親切にフレンドリーに対応してくださる係の方がいらっしゃるなんて。

まさに「神対応」。

思わず、

「ありがとうございますー!」

と、手を合わせました。

 

そのうち、私の車を見かけて、歩いてやってきた宇賀神先生を発見なさり、

「あっ、あの人ですかね!」

と、教えてくださいました。

もうカミサマです(T-T)

 

無事に宇賀神先生が車までたどり着かれ、係の方は最後の最後までご親切にしてくださいました。

あまりにもありがたく、私は何度も手を合わせました。

一度大型バスの駐車場に入り、「5分以内に」出て、ぐるりと回って空港を後にしました。

その際もう一度その方の前を通ったのですが、見送ってくださっていて、私は窓を開けて大声で「ありがとうございましたー♥」と叫びました。

 

本当に本当にご親切にしていただきました。

あの素晴らしくフレンドリーな笑顔。

車高の高い車でどうしようと思っていた私の不安を瞬時に察してくださり、どうすればいいかを教えてくださり、またずっと宇賀神先生の姿を一緒に探してくださいました。

 

もう、フライト欠航のハプニングなんかどこかへ吹き飛んじゃうよー♥と、幸せな気分になり、九州へ出発するべく再び高速に乗りました。

 

そして気づきました。

 

「あれ、この高速、大阪に戻る方や( ̄∇ ̄;)」

 

そう、どんくさいことに、九州へ向かう池田方面ではなく、家に帰る梅田方面の高速に入ってしまいました。

「きっとこれは大変な旅になるから、やめて帰りや、って言うてるんや!」

と言ったか言わないか?

ご想像にお任せします。

 

(まだ序の口、明日に続きます。長くてゴメン。)

 

 

旅に出られたのが嬉しくてたまらない宇賀神先生@サービスエリア

dance
嬉しそう!

いくら嬉しいからって、自販機の前で踊らなくてもいいですヨ♥

 

 

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お知らせいたします。

 

昨日のタイトル「日々是平穏無事」ですが、去年の別の記事にも同じものを使っておりました。

うっかりしてしまい、申し訳ありませんでした。

昨日のタイトルに少し付け足して「日々是平穏無事2019」にしておきますね!

***

 

合掌