皆さん、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?
またずいぶんと長い間更新せずにおりました。
実は私は8月の末に体調を崩し、人生初の入院をしたのでした。
と言いましても、たった1日でしたが。
少しひどく、しかも3日も続いている腹痛でしたので近くの病院に行きましたところ、お医者さまが
「念のため『何があっても対処できる』大きな病院に入院しましょう」
と、強く薦められました。
紹介してくださった大病院には自力でタクシーで行けますとお伝えしたのですが、入院することに決まった時刻が夜の8時に近かったせいでしょうか、受け入れる病院側の都合により、救急車で来てください、ということになりました。
行く先の病院は国立でした。
私の症状よりもっと緊急の方のために救急車を空けておくべきなのでは・・・と思いましたが、そのようなシステムなのでしょうか、手配していただいた救急車にありがたく乗りました。
ですが人間の身体は不思議ですね、「救急車に乗って入院するなんて、大変なことになった!」と思ったあたりから、お腹の痛みが自分でも驚くほどスーッと楽になってきたのです。
もちろん痛いことは痛かったのですが、それまで立っているのもつらいほどだった痛みがずいぶんとましになってきました。
そのこともお伝えしたのですが、やはり「念のため」と、手厚い看護をお薦めしてくださいました。
たしかに、交通事故などにあった場合、事故直後は緊張のため怪我などをしてもあまり痛みを感じないことがあるようですね。
「大変だ!」「緊急事態だ!」というときの人間の身体の防衛機能なのでしょうか。
とにもかくにも、私は人生で2度目の救急車に乗り、初めての入院をすることに。
国立の病院に着いて、いくつかの検査や診察を受けました。
もちろん他にも救急で運ばれてきた方達が数人いらっしゃったためか、全ての検査・診察が終わったときには午前0時を過ぎていました。
そこで働いておられるお医者さまや看護師さんたちのお働きには、もう本当に頭の下がる思いでした。
夜中も何も関係なく、明かりが煌々とついて、皆さん忙しく立ち働いておられます。
看護師さんもとても親切にしてくださいました。
こんな夜中を過ぎてまで、と、ありがたい気持ちでいっぱいでした。
自分の身体がつらいときは特に、人様の情けが身にしみますね。
皆さん本当に優しく接してくださいましたので、あんまりにもありがたくて涙が出てきました。
日本は本当にありがたい国だなぁ。
多分は命に関わるような重い病気でもない私に、こんなに手厚い医療を受けさせてくれて。
こんなに遅い時間なのに、お医者さまも看護師さんも救急隊員の方も、皆さんイヤな顔ひとつせずに本当に優しく接してくださって。
数日続いたお腹の痛みもあいまってか、カーテンで仕切られた救急治療室の中、ちょっぴり涙を流しました。
「歩くのもつらいような腹痛が続いて入院することになった」という出来事だけを見ますと、あんまり幸せなことではないかも知れません。
ですが、そのとき私は本気で「私は幸せ者だなぁ」と、ありがたい気持ちでいっぱいだったのです。
自分でも驚いたのですが、そのとき流した涙は、まぎれもなく幸せを感じて出てきたものでした。
ポジティブ・シンキングというより、脳天気にもほどがある?と言ったほうがいいかも知れませんね(^-^)
そして、そのとき何故か思い出しましたのは、ずいぶんと以前に父が一度だけ歌ってくれた「銀色の道」の一節。
「遠い遠い 遥かな道は 冬の嵐が吹いてるが 谷間の春は花が咲いてる」
というところです。
そうかー、「人生山あり谷あり」って言うけれど、谷にも花は咲いてるもんねぇ。
しみじみと、実感いたしました。
私はこの歌の一番最後の歌詞の、「近い近い 夜明けは近い」っていうところが一番好きなのです。
大人になり、人生で2番目につらかったとき、「明けない夜はない」って自分に言い聞かせていました。
そして果たして、夜はちゃんと明けたのでした。
谷間の春は花が咲いている。
暗い夜は必ず明ける。
そして、その夜のとばりにさえ、目を向けると綺麗な星が輝いているのです。
その谷の花に、夜の美しい星に、気づける心でいられますように。
本当に、お世話になりました病院関係の方々、ありがとうございました。
皆さんのお陰で私は安心して暮らしていられます。
昼も夜も関係なく働いてくださり、ありがとうございます。
ただ・・・人生初の点滴は、痛かったなぁー(T-T)
「ただの生理食塩水でしたら、自分でお水飲めますから注射(点滴)はイヤです♥」
ってカワイイふりして?頼んでみましたが、あえなく却下。
プチュッと刺されてしまいました。
普通の血液検査の針と違って、痛い針だったなぁー(ToT)
仕方なく、記念撮影しました。
さて、私が点滴で痛い思いをしておりますとき、うちの旦那さん(宇賀神先生)はと申しますと、ちょっぴり不安な夜を過ごしたようです。
口では「綾野がそんな怖い病気のはずがない!万が一なってもわしが治してやる!」と強気なことを申しておりましたが。
たとえお医者さまでいらっしゃっても、お身内の方が病気を患われますと、なかなか冷静ではいられないそうですね。
私が入院した翌朝、宇賀神先生はいつも通りお仕事をしてくださっていましたが、
「奥さんがお家にいないと、やっぱりダメね♥」
と言いたくなるようなお顔をなさっていました。
9月に入り、先週にはMRI検査にも行ってまいりました。
MRI検査も始めて受けました。
検査中には動かないでください、呼吸も浅い呼吸で、と言われておりましたのに、あろうことかMRIの機械の騒音のなかワタクシは、
「ぐう。」
と、寝ておりました。
検査終了時に思わず、
「寝ちゃってたみたいなんですが、動いてなかったですかね?」
とお聞きし、看護師さんに笑われてしまいました。
我ながら・・・お恥ずかしい( ̄∇ ̄;)
結果と診察はまた来週です。
ちょっと怖い気もいたしますが、お医者さまや、宇賀神先生や、神さま佛さまにお任せ!で、結局何だかんだで幸せにしていることを願っています。
どうあっても、幸せでいられますように。
また今回のことで、病院関係の方達ばかりでなく、私の周りの色々な人達のありがたみも愛情も、ひしひしと感じました。
宇賀神先生や両親はもちろんのこと、退院後すぐ東京出張だったのですが、そこで私を心配して見つめてくれる人達がいてくださいました。
「綾野さん、阿闍梨(宇賀神先生のことです)に滅私奉公もいいですけど、お身体大事にしてくださらないとだめですよ。」
滅私奉公・・・教科書以外のリアルタイムでは初めて聞いた言葉です。
「宇賀神先生がついていらっしゃるから、心配していません。」と言いながらも、心配そうに見つめてくれるまなざし。
「MRIの検査結果が出たら、ぜひセカンドオピニオンとして、とてもいいと評判のお医者さまを紹介します」とご提案くださった方。
など、など。
あぁ、私はこんなにもありがたい人達に囲まれているんだなぁ、と、じわじわと感謝の気持ちに包まれておりました。
綾野は幸せ者です。
ありがとうございます。
そして何より今回一番の役得?は、その東京出張の際、私の大好きな銀座4丁目の交差点で、かの「銀座の美しい女(ひと)」の真珠の涙を見られたこと。
その方は心から心配して、私のために涙を流してくださいました。
思わず、ぎゅうっと抱っこ♥♥♥
大好きな銀座の交差点で、大好きな美しい方とハグしちゃいました(^-^)
うーん、幸せ!
ちゃあんと、縄文展にも間に合いましたよ!
歴史大好きの宇賀神先生。
ついでにオマケ。
銀座4丁目に向かう電車の中で、あまりにも可愛すぎるので写真を撮りましたら、「銀座の美しいヒト」がひと言、「阿闍梨と綾野さんみたいですね。」って・・・。
どういう意味だろう( ̄∇ ̄)
ちょっと今日はお話が長くなりました。
長い間休んでおりましたためと、お許しくださいませ。
その間、大阪を直撃した台風や北海道の地震など、天災も多い夏でしたね。
私の大好きな深江のお稲荷さんのご神木も、大きな枝をたくさん落としておりました。
被害に遭われた方達には、心よりお見舞い申し上げます。
また、一日も早く平穏な日々が戻りますこと、心よりお祈り申し上げております。
皆さまのご無事を、心よりお祈りいたしております。
今日もお読みくださり、ありがとうございました。
合掌