甘い誘惑。その1

「甘い誘惑」と申しましても、美しい女性からの誘惑の話ではありません。

もちろん、宇賀神先生の大好きなMeijiのチョコレート♥のことでもありません。

いわゆる、浮遊霊とか不成仏霊からの誘惑、とでも申し上げましょうか。

これは今から40年近く前、宇賀神先生が今のお仕事を始められ、まだ仙台にお住まいだった頃のお話です。

 

仙台近郊は自然も豊かで、心静かにお修行するのに適した場所も多いそうです。

いわゆる霊地や聖地、今ではパワースポットとも呼ばれるのでしょうか。

宇賀神先生はそのような場所でお身体の鍛錬や、仏具を持っていって行をなさったり、氣を取り入れて体の中で練る「吐納導引術」(とのうどういんじゅつ)をなさったりと、氣の力を高めるべく、お修行なさっていました。

 

仙台市内でも、滝行もできそうな小さなお滝場やお堂がある場所があり、よく行っておられました。

そのうちのひとつが、先日ご紹介しました三居沢(さんきょざわ)のお不動さんです。

(参照:東北への旅

 

もうちょっと詳しく写真でご紹介しますね。

水力発電所の奥にある、のかな?

まずは入り口。

以前にも載せた写真です。

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三居沢のお不動さん

 

奥に入りますと、お堂が見えてきます。

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三居沢不動尊のお堂

 

そして、お堂をぐるっとまわり込んだ奥に、滝があります。

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三居沢の滝

宇賀神先生の記憶が正しければ、昔は滝の水は一本だったそうです。

地震のためでしょうか?時間の経過で水底の形が変わったためでしょうか?今は二本の滝に分かれています。

また、昔は滝のすぐ近くまで行けたそうですが、今は柵があり、行けなくなっています。

 

滝の奥の岩壁に、お不動さんが彫られていました。

見えますでしょうか?

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滝の奥にお不動さん

このお不動さんも、宇賀神先生の記憶が正しければ、先生がよく行かれていた頃は無かったそうです。

滝の下のいくつかの大きな岩の位置も、変わっているみたいです。

 

ちなみにそのお滝場に、こんなオソロシ気な貼り紙が。

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お滝場の貼り紙

クマ出るんや・・・ヤメテ。( ̄∇ ̄;)

 

4月末の仙台出張に合わせて、どうしても久しぶりに三居沢のお不動さんにお参りしたくなり、この日に行きました。

すると、うっかりしていましたがその日は28日で、「お不動さんの日」でした。

よく28日はお不動さんのご縁日ということで、お祭りなさっているところもございますね。

ここ三居沢でも、お祝いのお祭りが行われたようです。

 

お堂の前でお参りさせていただこうとしておりますと、ありがたいことに

「どうぞ中に上がってお参りください。」

と、お寺さんにお声を掛けていただきました。

宇賀神先生が、

「長年来ていたけど、中に上げてもらったのは初めて。」

と喜んでおられました。

この日はたまたまご縁があったのですねぇ。

とても、嬉しかったです。

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お堂の中にて

五本指のくつ下がキュートな宇賀神先生♥

穴の開いたくつ下でなくてよかった・・・( ̄∇ ̄)

 

 

それで、ですね。

肝心の「甘い誘惑」の話ですが。

今日はちょっと長くなって参りましたので、触りの部分だけを。

(また~!?って言われそう!)

 

 

それは、40年近く前、宇賀神先生がまだ仙台にお住まいだった頃のことです。

その日も、滝のすぐ近くで滝に向かって座り、目を瞑って瞑想しておられました。

ドドドと滝の水が落ちる音が聞こえます。

 

ずいぶんと長い時間、座っておられたようです。

ふいに周りの、滝の水が落ちる音や風の音、小鳥のさえずりも、全ての音が聞こえなくなっていることに気づきました。

あんなに大きかった水の音もどこへやら、あたりが急にシーンと静まり返ったようです。

瞑想の深いところに入っているのかな、と思われた瞬間。

 

とつぜん頭の中で、

「我は大日如来なり。」

という声がはっきりと聞こえたそうです。

 

その声は、

「我は大日如来なり。我を礼拝(らいはい)せよ。」

と、言いました。

 

意識を向けますと、頭を剃って、白衣(お坊さんの黒衣の下に着る白い着物のこと)を着た佛さまのような人?が、宇賀神先生の目に見えました。

もちろん「目」とは、心の目です。

目を瞑っているそのまぶたの中に、その声の主が見えたのだそうです。

あまりにもはっきり聞こえた声と見えた姿に、宇賀神先生は、思わず頭を下げて礼拝しようとしたのですが・・・。

 

(その2につづく。)

 

合掌