天下無敵

前回までの「されど顔で運命は決まる1」にも通じることではありますが、今日は

「本当の『天下無敵』とは。(多分)」

というお話をお伝えさせていただきたいと思います。

 

私は宇賀神先生のおっしゃるところのノーテンキ本が大好きで、一時期はよく読んでいました。(今も少し(^-^;))

いわゆる、「願えば叶う!」系の、自己啓発とも呼べないような?、夢見る本♥です。

そのなかに、とても印象深い例え話が書いてありました。

 

それはこういうものです。

 

*****

とある旅人がとある村にさしかかりますと、村の入り口におばあさんが一人座っていました。

その旅人がおばあさんに『この村の人達はいい人達かい?』と尋ねました。

するとおばあさんは『今まであんたが通ってきた村々の人はいい人達だったかい?』と聞き返しました。

旅人が『いや、あんまりいい人達じゃなかったねぇ。みな不親切だし。』と答えますと、おばあさんは『じゃあ、この村の人達もいい人じゃないよ。』と言いました。

『そうかい、分かったよ。』と言って、旅人はその村に入らずに、別の道を行きました。

 

しばらくして、また別の旅人がその村にさしかかり、やはりおばあさんに『この村の人達はいい人達かい?』と尋ねました。

おばあさんはまた、『あんたが今まで通ってきた村々の人はいい人達だったかい?』と、同じように聞き返しました。

今度の旅人は『ああ、みんないい人達だったよ。親切にしてくれてね。』と嬉しそうに答えました。

するとおばあさんは、『じゃあ、この村の人達もいい人達だよ。』と答え、その旅人はお礼を言って嬉しそうにその村に入っていきました。

*****

 

たしかこんな例え話でした。

 

私はこの話にとても考えさせられました。

ちょっと、出来すぎた感はありますが、あながちまるっきりのウソでもないように思えたのです。

 

自分に置き換えてみますと、私は基本的には人に対して悪い態度で接しようとは思いませんが、もし目の前に現れた人が、すごくムスッとしていたり嫌な態度だったりしたら、いつものようににこやかに対応する、とはなかなかいきません。

身構えてしまいますね。

反対に、その同じ人がとても機嫌よくニコニコとしていらしたら、私もつられたようにニコニコと対応してしまいます。

同じ私でも、人により、また同じ人を相手にしましてもその時々により、態度を変えてしまいます。

 

先程の例え話に戻しますならば、同じ村の人でも、訪れる旅人により、態度を変えるということが起こり得ます。

ある村で温かく受け入れてもらえた旅人は、次の村でも温かく受け入れてもらえるような素晴らしい人なのかも知れません。

もちろん、旅人側だけに100%の責任があるわけではございません。

もしかしたらとんでもなく悪人だらけの村もあるかも知れませんものね。

世の中のことですから。

ですが、そんな稀な場合を除きまして、どうせなら、どこの村へ行きましても、ニコニコと親切に受け入れてもらいたいものです。

そのためには、自分自身が温かく迎え入れられるような旅人でいないと。

 

私はこれを、「天下無敵」と呼んでいます。

 

本当の天下無敵とは、やって来る敵をバッタバッタとなぎ倒す強い人のことを言うのではなく、どこに行っても敵のいない、温かく迎えてくれる友達だけがいる人生だと理解しました。

どこにも敵がいない。

どこにいっても温かく受け入れてもらえる。

理想です。

 

先程も申し上げましたが、世の中のことですから100%はあり得ないかも知れません。

運よく自分自身がいつも素晴らしい旅人でいられたとしましても、どこでも常に温かく受け入れられることなんて、あり得ないかも知れません。

ですが、何もしなければ半々の確率だとしましても、もしかしたら私の在り方で50%のものが80%くらいにまでは、なるかも知れません。

また、80%や100%にならなくても、少なくとも自分の人生という旅を素晴らしいものにする、素晴らしい旅人でいたいと思いました。

 

そう願っておりますためか、または今のこの世の中、とくに私の住まいしておりますこの時代、この日本がよほど恵まれた国ということもございますが、お陰様で私の周りには素晴らしくいい人達しかいらっしゃいません。

ありがたいとは「有り難い」、つまり、そう有ることは難しいと書きますが、本当にありがたいことだと心から感謝しています。

宇賀神先生が「わしは人(会員さんやご相談者様)に恵まれている。」宇賀神先生の財産)と、しみじみとおっしゃるのも、同じお気持ちなのだと思います。

宇賀神先生は顔(人相)を変えると、周りの人達との関係性が変わり、そして文字通り世界が変わりました。

ここで大事なことは、周りの人達の先生に対する態度が変ったから世界が変わったということではありません。

先生がまずご自身の人相、つまり人としての相、イコール「在り方」を変えられたのです。

すると、世界が変わったのです。

 

この、「天下無敵」の真実に思いが至りました時は、我ながら「天才!」と、自分で自分のことを褒めてしまいました。

さらに嬉しいことに、当時よくそのご著書を読んでおりました、日本一の高額納税者のタイトルをお持ちの斎藤一人さんが、同じことをご自身のご本の中で書いておられるのを、後になって発見しました。

「本当の天下無敵っていうのはね、どこに行っても敵がいなくて、友達ばかりいる人のことを言うんだよ。」

と、書いておられました。

あの大富豪と同じ考えに至るなんて♥( ̄∇ ̄)

とっても嬉しかったのを覚えています。

 

すると、ワタクシの周りの「いい人」達から、素晴らしいツッコミを頂戴しました。

「じゃあ、あと、斎藤一人さんにあって綾野さんに足りないのはお金だけですね!」

とか。

「いや、まあ、敵もいないかも知れないけど、友達もいないって前に言ってませんでした?」

とか。

ええ、ええ。

私は本当にスバラシー人達に囲まれていますヨ( ̄∇ ̄;)♥

いつもありがとうね!

 

合掌