ひとつご説明申し上げますと、その白ヒゲのおじいさんが言われた「そんなにアゴを引かないで」というアドバイスには、こういう訳かな、と思われます理由がございます。
先生いわく、「アゴを引くのは武術武道をする人間なら当然の姿勢」なのだそうです。
そしてアゴをひきますと、自然と目は、人をにらみつけるような眼差しになります。
その眼差しはやはり、言うなれば戦闘態勢にある人間の目なのです。
見る側の人からも本能的にそう受け取られるのでしょう。
「目の前の人間は、私のことを敵として向かい合っている。」
周り中の人からそんな風に思われて、あまりいいことがあるとは思えません。
「お前は敵だ!」というオーラを自ら発しながら歩いてれば、「そりゃ、始終ケンカにもなるわなー」と、宇賀神先生も今では理解なされます。
ですが、当時の先生は、そんなご自身に気づかれずにケンカに明け暮れて生きておられたのですね。
なんとももったいない話です。
そんなときに、その白いヒゲのおじいさんに出会われて、またアドバイスをいただけたなんて、何という幸運なのでしょうか。
見ず知らずの行きずりの人が、そんなに大切なことを教えてくださったのです。
私でさえその頃の宇賀神先生に出会っていたならば、恋に落ちるどころかコワくて避けて通ったであろう、そんなオーラを発している先生に、よく話しかけてくださったと思います。
そのおじいさんに、お会いしてみたかったですね。
何をさなっていた方なのでしょうね。
(ただ、ここで少し付け加えさせていただきたいのは、逆にアゴを上げている姿勢(相)も、それはそれであまりよくありません。
スタミナのない、どこか抜けたような人相になってしまいます。
やはり、背筋を伸ばして軽くアゴを引く程度の、ほどほどの姿勢がいいかと思われます。)
そしてやはり、そのおじいさんが予言なさった通り、宇賀神先生が「いい顔」になられた後、運命も好転し始めました。
周りの人から怖がられず好かれるようになりました。
街でもケンカをしなくなりました。
職場でも、上司を殴ってはすぐに辞めるということがなくなりました。
そんなある日、突然腰を痛めて動けなくなり、幽体離脱して自分自身を治し(気功師デビュー秘話1、2、3)、それがきっかけでこの氣の世界に進まれたのです。
おじいさんがおっしゃったように、
「あんたの人生はガラッと変わるよ。」
ということが、実現したのです。
心も生活もすさんだような人生から、今となりましては人様から先生と呼ばれ親しまれるような人生へ。
「俺の人生はこんなはずじゃなかった」
という思いから、今は
「これはこれで、よかったのかも知れない」
という穏やかな思いへ。
そしてこういう、柔和な顔へ。
あっ、2枚目の写真は余計でしたか?
とあるレストランで私の食後のコーヒーをへつろうと、嬉しそう~(^-^)にコーヒーカップをスススーっとご自分の方へ引いていく宇賀神先生です。
心ひそかな嬉しさがにじみ出ている、この笑顔!
可愛いすぎます♥
(また私のヘンタイな美的感覚を披露してしまいましたか。)
以前に宇賀神先生は氣の世界に関しましては「無師独学」でここまで来られた、とお伝えしました。
ですが、あのとき出会われた白いヒゲのおじいさんや、孤児院の園長先生(宇賀神先生と佛さまの出会い)や小学校の荒川先生(思い込みのチカラ)など、人生の様々な場面でとても大事なことを教えてくださった方達に恵まれてこられました。
それこそ、人生の路線の方向まで変えてくださるような方達に。
ご縁の妙ですね。
感謝の一言しかございません。
そして、今、宇賀神先生は、あの時出会われた白いヒゲのおじいさんに似た格好をなさっています。
白いヒゲを生やし、作務衣や、羽織に野袴といった格好で毎日を過ごされています。
あまり人様に影響を受けない先生ですが、ご自身でも
「わしのこの格好は、あの時のおじいさんを真似ているんだと思う。」
と、おっしゃっています。
一体何を生業になさって生きておられるのか、とらえどころのない、でもその器の大きさがうかがえる不思議な存在感のおじいさんに、若かりし頃の宇賀神先生は憧れられたのでしょうか。
よく、20歳を過ぎたら自分の顔に責任を持ちなさい、と聞きます。
生き方が顔に表れるのでしょうね。
私の中学校のときの「名物先生」も、そんなことをおっしゃっていました。
その学校の先生は、
「毎朝、鏡を見ていますか?
今日はどんな顔をしていますか?」
と、中学生の私に、顔に生き様が表れることを教えてくださいました。
もちろん、その日一日気をつけたからって人相がすぐに変わるわけではありませんが、人生は一日一日の積み重ねですもの。
いえ、さらに申し上げますなら、いい顔でいる習慣のない人は、気をつけても一日中いい顔でいることは難しいと思います。
無意識でいることの方が多いですから、なかなか自分の表情に自分で気づくことは難しいですね。
今日も、明日も、道を歩いておりましても、
「あれ、この人何かいいことがあったのかな?」
「なんだか幸せそうな人ね?」
と思われるくらいの和やかないい顔で歩きたいものです。
このエピソードを勉強会で習った私も、普段からいい顔でいようと心掛けてはおります。
宇賀神先生に、「わたしは『いい顔』してるかなぁ」と尋ねましたら、
「綾野はいい顔だよー♥」と褒めてくださいましたが、それって、
何とかもエクボ、とか。
さらに申し上げますなら、
何とかは盲目、なだけで。
全然真実を見ていなかったらどうしよう(T-T)、とか思ってしまいます。
(あれっ、ちょっとノロケてご馳走してしまいましたか♥)
あるいは、それでもここ数年は少しは柔和な顔になったかなぁ、と思うようになりましたが、それってもしかして年齢と重力に負けて目が垂れてきただけだったらどうしよう(T-T)とか。
いやいや、そんなカナシーことは考えず、あのおじいさんが教えてくださったように、「楽しいことを考えて」生きていきましょうね!
笑ってキャンディ~♥(古すぎますか?)
合掌
Ugajin Ayano, thank you for this post. Its very inspiring.
Thank you for your message, too.
I was surprised and pleased because you write in English.
How could you read my Japanese Blog?
Any way, thank you for reading my Blog.
若かりし頃の宇賀神先生が出会われたのは、神様だったのでしょうか?
昔すさんでいた私としては、宇賀神先生にもその様な時代があったんだ、とちょっと嬉しくもありました。笑顔、大事ですね^^
たしかに、神様か仙人にでも出会われたようですよね。
宇賀神先生の若かりし頃は、山あり谷あり谷底あり!?だったようです。
服部様も、人生ですもの、色々ありますよねぇ。
笑顔の大事さを宇賀神先生から学んだ私は、道を歩くときでさえ「この人は何かいいことがあったのかな?」と思ってもらえるくらい、いい表情で歩きたいなぁと思っております。
結果は「この人ネジが1本足りないのか?」と思われてるだけかも知れませんが(^-^;)
宇賀神先生のお写真を拝見していると、存じ上げない私ですら暖かく幸せな気持ちになりますもの、きっと綾野さんの笑顔も素敵なことでしょう。
誰にたいしても暖かい笑顔で接する。和顔施というのでしたっけ?私もお二人を見習いたいです。
服部様
ありがとうございます!
畏れ多いコメントを頂戴いたしましたー(^-^)
先生の写真で和んでいただけて嬉しいです!