2月3日は節分でしたね。(もうずいぶん日がたってしまいました・・・。)
私達の敬愛する「深江のお稲荷さん」でも節分祭が行われ、もちろん宇賀神先生と私もお参りに行きました。
ほんの少しですが、夜の縁日も設けられ、大きな護摩も焚かれて、毎年楽しみにしております。
護摩木も奉納できるのですが、その木には名前と祈願文が書けるようになっています。
写真を撮っておけばよかったですね・・・。
すみません。
表側に名前、裏側に祈願を書きます。
宇賀神先生の場合は、もちろん表側には
「宇賀神 龍仙」
裏側の祈願文のところには
「神恩感謝」
と、毎年書かれます。
私はもう少し丁寧に
「神恩感謝申し上げます」
と書きますけれど。
やはり、神様にお願いごとはしない(お参りの極意1、2)、という姿勢でお参りいたします。
ところが、お参りを済ませましたときに、私はふと「おみくじ」があることを思い出しました。
じつは今年のお正月にお参りしましたときに、私は一度引いておりました。
そして、私はなぜかいつも「小吉」か「末吉」なのです。
今年のお正月もやはり、「小吉」でした。
ああそして、今回の節分もやはり、「小吉」でした。
小吉とか末吉って、まだ「吉」の部類といえば部類なのですが、何だかちょっと淋しいんですよね。
日の光を浴びる豪快な人生と申しますより、月影の中のささやかな運勢と申しますか。
いつも「控えめに」とか「時を待て」とか書かれていて、
「いつになったら『時』は来るのー?」
と言いたいくらい、ほぼ毎回小吉です。
「私はおみくじを引くと大吉が多いです。」
とおっしゃる方もいらっしゃいますが、本当に羨ましい限りです。
宇賀神先生は、
「何を言う。『小吉は大吉に通じ、大吉は大凶に通じる』って言うんだ。」
などと、「また今回も小吉かー。」と、結果を見て落ち込む私を慰めてくださいますが。
まあ、でも凶の部類でないだけでもありがたいでしょうか。
ただ、宇賀神先生は、おみくじを一切引かれません。
「そもそもそんなの信じてない。」
そうです。
それに、
「ここまでいつも神様によくしていただいてて、さらに『私の運勢はこれからどうなるのでしょうかー!?』としつこく尋ねるなんて、神様に失礼だよ。」
と、いつもおっしゃいます。
だって、ねぇ。
女の子(と呼べる年齢かどうかは別として)はもともと占い好きだったりしますよね?
理性では占いなんか(ゴメンナサイ)で運勢をジャッジされてたまるものですか、と思いながらも、内心実は「わたしの運勢ってどうなんだろう?教えてほしいなー♥」と心くすぐられていたりして。
それに宇賀神先生は、ご自分からは引こうとはなさらず、私が散々言ってようやく「じゃあ引いてもいいよ」と承諾なさった時は、必ずと申し上げていいほど大吉なのです。
それがなんだか悔しい。
ですが、本当に宇賀神先生のスタンスが、そもそもおみくじに全く興味がなく、かえって神様に神意を問うなんて失礼だ、とまで思われているようです。
その節分の日もやはり、
「神様に私の運勢はよいのでしょうかー?もっとよくなるんですかー??って尋ねるなんて失礼だよ」
と、言われてしまいました。
「もうすでにこれだけよくしていただいているのだから」
と。
「神様はね、人間に『かんながらの道』を示してくださっているのがお仕事なんだよ。
つまり、神様のように生きるという道なんだ。
神様はいつも氏子(うじこ)のことを大事に思っていてくださる。
つまりは子供とおんなじだからね。
それだけでもう充分よくしてもらっていると思わないか?
だから、既にこんだけよくしてもらってるんだから、これ以上『まだなにかいいことくれますか?』って聞くのはいかん。
それを『神意ためすなかれ』って言うんだ。」
そして、最後の極めつけが、
「それにね、『あわてる乞食はもらいが少ない』って、さっき神様もおっしゃったよ。」
ですって!
あんまり
「私の運勢はどうなんでしょうかー!?」
「なにかいいことありますよねー!」
「っていうか、なにかいいことくれますよねー!!」
「なにかいいことあるってメッセージくださいー!!!」
という気持ちの見え隠れするような態度でお参りしておみくじを引くこと自体、そもそも「親のスネをあわててかじろうとする子供」のように醜い、と。
はい、たしかに・・・。
「神様にお願いごとはしない」と散々このブログでも申し上げながらも、やはりおみくじを引こうとする時の私の心の底には、
「なにかいいことありますよねー!?」
という、まさに「慌てる乞食」のような思いがございましたねぇ。
しかも、最近は乞食さんの方がよほど慌ててらっしゃらない。
私の方が、トロいくせに気があせっていました。
まあ、楽しんでおみくじを引かれている方は、どうぞそのままなさっていてくださいね。
今回のこのお話は、ちょっと、と申しますより「もっと」、幸せをくれるって言ってほしいなー、というスケベ根性の見え隠れする私への、宇賀神先生からのアドバイスを忘れないように書きました。
これからは、「最後にたーっくさん♥もらえるように」慌てないことにいたします!
・・・えっ?
これも神様には全部お見通し?
そんなぁー(T-T)
合掌