旅に飲んで・・・

宇賀神先生はとっても旅好きです。

先週末も再び乗鞍高原温泉に行ってまいりました。

さすがに乗鞍は雪でしたねー。

Norikura
乗鞍岳

 

私の父が今年75歳になるのを機に、運転免許を自主的に返納することにしました。

父は雪道の運転も平気ですが、私はできません。

と申しますことで、父の運転で行ける最後の雪見旅行に行って参りました。

それが今回の、乗鞍高原温泉です。

 

宇賀神先生は無邪気なところがあり、と申せばよいのでしょうか、それとも率直に「したい放題する小さい子供のように、余計なことばかりする」と申せばよいのでしょうか。

今回の旅行も、行く道の途中に雪の鎌倉がありました。

それを見つけた先生は、

「あのね!綾野さん、あのねっ!! 写真、撮って欲しいの!!!」

と、さも嬉しそうにおっしゃいました。

in-front-of-kamakura
鎌倉の前にて

 

その鎌倉の中には雪で作られた椅子がございました。

はいはい、写真撮りますヨ。

inside-kamakura
鎌倉の中にて

 

鎌倉の中の奥の壁には神棚が設えられていましたが、なんだかそれが柱のように見え、雪の白さとあいまって、アメリカの有名なリンカーン大統領の大きな大きな白い像を思い出しました。

リメイク版の映画「猿の惑星」にも出てきた、あの巨大な像ですね。

 

何枚も写真を撮りながら

「うわー!結構冷たい!」

「えー、鎌倉って、ぬくいんとちゃうの?」

「雪の椅子も冷たい―!」

などと、きゃあきゃあ騒いでおりますと、周りの人達も鎌倉に気づかれ、いつの間にか順番待ちの人だかりができました。

なぁんだ、やっぱり大人もこういう楽しそうなの大好きなんですよね♥

 

じつは宇賀神先生は幼稚園の頃、園長先生にとても名誉ある?烙印を押されていました。

「やっちゃんはね(宇賀神先生のことです)、『しなさい』と言うことは絶対にしないのに、『しちゃいけない』と言うことは必ずするんです。」

しかも、

「やっちゃんにクラスのみんなが釣られて大騒ぎになりますので、うちには来させないでください!」

と、さもメイワクそうに、ほぼ毎日のように園長先生に手を引かれて家に連れて帰られたそうです。

 

ところがもちろん宇賀神先生のお母様は、

「月謝(?)も払ってるんだから、絶対に行ってこい!」

と、毎朝送り出します。

そうやって、

「行けー!」

「帰れー!」

の往復の毎日だったのですとか。

 

それが小学校では「異常児」の烙印となり、大人になりましては・・・今の宇賀神先生ですね(^-^;)

はい、いまだに大阪弁で申しますところの「いらんことしぃ」の宇賀神先生は、余計なことをして雪の鎌倉に座り記念撮影を楽しまれたため、ズボンのお尻のことろが悲しくなるくらい濡れてしまいました。

車のシートを濡らさないように布を敷いて座ってもらいましたよ・・・。

やはり、「三つ子の魂百まで」でしょうか。

 

宇賀神先生は、色々なことを楽しまれるのがとても上手です。

旅も、目的地に着くだけでなく、その途中の小さなことも、いちいち?楽しもうとなさいます。

私などは自分が何をしましても遅いことを自覚しておりますので、先を急ぐことに一所懸命になり、旅の途中(プロセス)を楽しむことを忘れてしまいがちです。

(なにしろ、一所懸命急いでも人様より遅いのですから!)

 

これはもしかしたら、人生という旅でも同じなのかな、と思うことがございます。

宇賀神先生は、人生という名の旅の、色々な場面で色々なことを楽しんでおられます。

私なら見逃してしまいがちな「小さな楽しみ」を見つけられる達人、と申し上げた方が、より近い表現でしょうか。

あるいは、普通ならちょっと大変だなぁと思うようなことでさえそこに楽しみを見つけ出し、「楽しんでしまう」達人、でしょうか。

ちょっと、マジメなおカタイ常識人?の私から見ましたら、羨ましいなーと思わずにはいられません。

 

そんな宇賀神先生が今回の旅で読まれた句がございます。

あの有名な松尾芭蕉の

「旅に病んで 夢は枯野を かけめぐる」

という俳句がございますね。

とてもいいなー、と私も好きな句なのですが。

それを畏れ多くもリメイクした!宇賀神先生の句がこちら。

 

 

『旅に飲んで 夢は湯舟に 浮かんでる』

 

どういう意味かと申しますと、

「旅先のいい~湯の露天風呂で、キリッと冷えた冷酒を飲みほした瞬間、空に浮かぶ美しい月をあおぎ、『うーん、いい月夜だ!』と言いながら、そのまま心臓発作でぶくぶくと湯に沈み、死ぬと同時に温泉で湯灌(ゆかん)まで済ませてしまう」

と、申しますような、なんとも不届きな。

お宿にメイワクでしょう、それは( ̄∇ ̄;)

 

ま、とにかく、宇賀神先生は(周りの迷惑をさておいてでも!?)我が道を行く達人でもいらっしゃるようです。

人生も旅と同じなのでしょう。

どうせなら、宇賀神先生のおっしゃるような「アハハ、オホホと笑いながら」の楽しい旅をしたいと、心から願っております。

(できればあんまり周りにメイワクをかけずに。)

 

合掌

2件のコメント

  1. おはようございます なんとも微笑ましい 朝から 癒やされますね 先生を 見習いたいです 今日は 宜しくお願い致します

    1. 金岡様、ありがとうございます!
      宇賀神先生の、よく言えば無邪気なところ、率直に言えば「いらんことしぃ」なところ、まで愛していただけますと幸いですー(^-^)

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