宇賀神先生のご相談者様のなかには、結構「霊媒体質」の方がいらっしゃいます。
先生のおっしゃる霊媒体質とは、霊が見えるだけでなく、霊に憑かれやすい人のことです。
霊に憑かれてしまいますと、ご本人様となさいましてはお身体の具合まで悪くなられたり、やはり苦しいことが多いようです。
先生は「霊媒しやすいのはその人の体質なんだよ。」
とおっしゃいます。
つまり、コントロールできるものではない、と。
この場合、宇賀神先生のようにもともとの素質に加えてお修行なさった結果、レベルの低い?霊だけでなく、神様や佛様とも通じられるのは霊媒体質とは言いません。
それはもはや「神通力」ですね。
読んで字の如く、神様に心が通じる力、または、神様にも通じる(準じる)力、です。
宇賀神先生に関しましては、霊にとりつかれてしんどい思いをなさる、などということは見たことがございません。
そうではなく、自分の意思とは無関係なところで、それこそ有縁無縁の諸聖霊等(うえんむえんのしょしょうりょうとう)、つまり、自分にご縁のあるご先祖様などだけではなく、そこらへん?に浮遊している霊とも通じてしまい、ついて(憑いて)こられてしんどい思いをしてしまう方のことを、霊媒体質と申し上げております。
悪い病気は治せても、弱い体質は治しにくいように、霊媒体質も治すのは難しいようです。
体質ですから仕方がないですね、としか申し上げようがないそうです。
その方には、対処法しかありません、とお伝えしています。
つまり体質を根本から変えるのではなく、表面上起きている症状をなくする(たとえば今憑いている霊を祓う、とか、身体のつらい部分を治す、など。)しか方法がないのです。
代表的な方法は
無視する、
いい匂いのお香を焚く、
塗香をつける、
護身法(ごしんぼう・真言宗の、身を護るための方法)を組む、
宇賀神先生に会う?
などですね。
最後の宇賀神先生に会う、と申しますのは、たいていの霊は先生を怖がって逃げてしまうそうです。
まるで避雷針のようなお方。( ̄∇ ̄)
また逆に、霊媒体質になろうと思ってなれるものでも、あんまりないようです。
ただ、霊の世界に興味を持ち、関わりたいと思われていると、そのような体質に近づくかも知れません。
ですが、そうなられましても何の得もないございません。
人に見えないものが見える、とお聞きしますと、何だか特殊な能力でちょっとすごいような気がいたしますが、実際は人生にマイナスを持ち込むことの方が多く、プラスに作用することは、あまりお聞きしたことがありませんね。
ほとんどの霊媒体質の方は、次元の低い?霊はよく見えても、天のいと高きところにおわします神佛はなかなか見えないものです。
しかも憑かれてしまいますと、身体の具合は悪くなり、当然、運気も落ちます。
宇賀神先生がいつも、
「霊はマイナスの存在だから。
だから見ないように。見ても無視するように。
こちらから見えて、気にすると、向こう(霊)からも見えて嬉しがって寄ってくるからね。
『誰も気づいてくれないのに、オレのことが見えるのかー?』って、嬉しがって、ついて(憑いて)くるからね。
ついてこられても生きている人間のプラスのエネルギーを吸い取られるだけで、何もいいことがないから。
霊はマイナスの存在だからね、人間のプラスのエネルギーが欲しいんだよ。」
と、おっしゃるのは、このためです。
ところが今月のはじめ頃、宇賀神先生の以前からのご相談者様で、この霊媒体質の方が、ご自宅からはとても遠いご先祖様のお墓参りに行かれたときに、
「もう年齢も高くなり、今後はこうしてお墓参りも難しいと思います。
つきましては、私が死ぬまでは私の自宅のほうで毎朝供養させていただきますから、どうか、ΟΟ家先祖代々の諸精霊、自宅の方へお越しください。」
ということをお伝えなさったそうです。
さあ、それからが大変。
なぜか、ΟΟ家のご先祖様だけでなく、それを聞きつけた「有縁無縁の諸精霊」までついて(憑いて)きてしまいました。
「あの人についていったら供養してくれるらしいってー!」
とでも思われたのでしょうか?
呼ばれてもないのに、ご縁のない方達までついてきてしまったようです。
その方は、普段から神様ともお話なさっていらっしゃいますが、それ以来、とんでもなく具合を悪くなさいました。
今のところ、宇賀神先生が「霊的なボディガード」をその方のところへ送り、お守りしているようですが、いかんせん、憑いてきた霊の数が多すぎるようです。
しかも、その方に関係のない霊たちだけでありましたら、片っ端からボディーガードが切り捨てて?いけばいいのですが、なかにはその方のご先祖様もいらっしゃるのです。
私は、
「どうして?『霊が殺される』というのは、つまり霊にとってはあの世に成仏するってことで、霊としても助かるんじゃないの?だから片っ端から切り捨てていけばいいんじゃないの?」
と、先生にお尋ねしましたが、どうもそんな単純な問題ではないようなのです。
実際どのような違いがあるのか私には分かりませんが、霊魂をあの世に成仏させるのと、やっつける?のは、微妙に違うようです。
あの世のことは、私にはまだよく分かりません。
たぶん死んだらイヤでもわかるのでしょうけれど。
ですが、とにかく、今そのご相談者様はお墓参りに行かれてから2週間近くも苦しんでおいでで、
「近いうちのご予約時にお会いするまで、なんとか耐えておきます。」
と、おっしゃっています。
宇賀神先生も、
「実際に(ご相談者様に)会うまでは、これ以上の対処はできないね。」
と、おっしゃっています。
ですので、次回お会いするときのために、これから私はその
「ご縁のない霊だけを選別して取り除き、祓う」
ための道具作りをいたします。
宇賀神先生に、
「色々な人の参考になるから、この道具の写真をブログに載せるのはどう?」
とお尋ねしますと、一言のもとに却下されました。
いわく、
「坊主はその修法(すほう=行法・ぎょうぼう。加持祈祷のこと。)の内容は間違っても公開しないもんだ。」
ですって。
まあ、秘「密」の密教ですからね。
皆さま、何卒お許しくださいませ。
なんだか触りだけをお話して肝心なところをお見せしない映画の予告編のような内容になってしまいましたが、世の中にはこんなこともあるんだなぁ、と思っていただけましたら幸いです。
「さわらぬ神にたたりなし」
と、言われますね。
昔の人は、どうして真実をご存じなのでしょうか。
霊も、あんまりさわらない方がいいみたいです、というお話でした。
合掌