SPIRITUAL(スピリチュアル)は案外身近なところに。

ここ数日の台風は、かなり勢力が強かったようですね。

大変な思いをされました方達に、心からお見舞い申し上げます。

 

先週末は台風の予兆のなか何とか予定をキャンセルすることなく、宇賀神先生と両親とともに乗鞍高原温泉に行っておりました。

先生の大好きな硫黄泉の温泉で、曇り空ではありましたが、紅葉もとっても綺麗でした。

どちらかと申しますと、紅葉もずいぶんと進みすぎているくらいでした。

やはり長野県の高原ですからね、大阪に比べますとずいぶん季節が早いようです。

 

今日はそんな旅のアルバムから。

わたくし個人としましては、実はとっても公開をためらってしまう、宇賀神先生の「雪ん子じいさん」の一枚を。

yukinko
雪ん子じいさん

 

宇賀神先生が着ていらっしゃるの、お分かりになりますでしょうか?

「はんてん(半纏)」ですよー!

「綿入れ半纏」とも言いますでしょうか?

先生は、

「はんてんこそ『湯治の正装』だ!」

と主張してはばからないのです。

 

ですが、途中のサービスエリアもお食事処も、みんなこのスタイルで闊歩なさるのですから、ちょっと驚きです。

たしかに私は、あまり身なりばかりを気になさる男性より、「中身が大事」な先生が大好きなのですが、いくらなんでも「はんてん」はねぇ。

これは家着でしょう。

相変わらず我が道を行く宇賀神先生です。

ま、カワイイ♥から許します!?

 

また、とっても小さなことですが、今回は素敵な体験もしました。

皆さまは「雪虫」をご存じでしょうか?

私はずっと以前、図書館の子供向けの絵本のコーナーで偶然、「雪虫のふしぎ」とか何とか、そのような題名の本を見かけて知ったのですが。

まるで雪のような、真っ白の綿に似た毛のようなものを身にまとっている虫です。

しかもとても小さい虫ですので、飛ぶ様も風に乗ってまるで雪が舞うようなのですって。

 

今回の旅行で、その本物の雪虫に初めて会いました。

たしかに雪のようにふわふわと舞い、知識でしか知らなかった私でも、一目で雪虫と分かりましたよ。

そしてなんと嬉しいことに、私はその雪虫と心が通じてしまいました。

 

乗鞍高原で喫茶店に入ろうとしたときのことです。

もしかしてこのふわふわと飛んでいる白い虫は雪虫かな?と思った私は、着物の袖をそっと前に出して雪虫に声をかけました。

「ここにとまりー。」と。

そうしましたら、ホントにそこにとまってくれたのです。

yukimushi
袖にとまってくれた雪虫

 

本当にとまってくれるとは思わなかったですので、あわててスマホをカバンから出して撮影しますと、今度はなんと、パッと羽を広げてポーズを取ってくれました!

yukimushi-wings
羽を広げてポーズを取ってくれた雪虫

 

そして羽を広げたままじっとそこにいて、写真撮影のモデルを務めてくれていました。

「えーっ、ポーズ取ってくれたん?めっちゃ嬉しいー!ありがとう♥」

と、雪虫にずっと話しかけながら写真を何枚も撮りました。

雪虫は、じっと袖にとまっていてくれました。

 

すごくすごく嬉しくて、胸のあたりがふわぁっと温かくなりました。

虫と心が通じた、なんて思ったのは生まれて初めてです。

しかも、実は私は大の虫嫌いなのです。

蝶々やトンボでさえ、見ている分にはいいのですが、内心「近くに来ないでねー!」と懇願しています。

私が太刀打ちできますのは、蚊の大きさまでですね(T-T)

雪虫がとても小さかったというのもあるのでしょうが、とにかく怖くなく接することができました。(でもやっぱり直接はよう触りません。)

 

そして、ひとしきり撮影した後、

「来てくれてありがとう。もう帰りやー。」

と伝えますと、ふわーっと飛んでいきました。

全てのタイミングで、まるで私の言葉を理解してくれているようでした。

 

どんなにか、どんなにか嬉しかったことでしょう。

 

宇賀神先生がこのことを、

「一寸の虫にも五分の魂、って言うんだなぁ。」

とおっしゃいました。

 

以前にご相談者様に、家で羽化させた蝶々とまるで気持ちが通じたようなことがあった、というお話をお聞きしたことがございました。

その女性は蝶々を芋虫のときから育てて、まだ小さかった子供さんお二人と羽化する瞬間を見守っていたのですって。

やがて時間をかけてさなぎから蝶々となって出てきますと、ふわっと飛び立ち、まず子供さんお二人の手にそれぞれとまりました。

そして次にそのご相談者様のところへ蝶々が来たのですが、その方は「手にとまられるのはイヤだな。」と思われたそうなのです。

すると、蝶々はその方の気持ちを察したかのように、手ではなく肩にとまってくれたのですって。

「なんで私が手にとまられたらイヤやっていうのが蝶々に分かったんやろ、と不思議やったよ。」

蝶々は、まるで皆に「ありがとう」と伝えてくれたようでした。

そして、そのまま外に出られるようにと開けていた窓から、飛んで出ていったそうです。

「わたし涙が出たわ。」

と、その方はおっしゃいました。

 

それがもし犬とか鳥(ぴーちゃん♥)とかでしたら、人間の思うことも理解してくれるでしょうと思いますが、果たして虫の小さな脳みそで「心が通じる」なんて、本当にあるのかなぁ、と憧れを持ってそのお話をお聞きしていました。

ですが、今回、その憧れが現実となって私の身に起こりました。

「心が通じた」

と、思ってしまったのです。

今思い出しましても心がポッと温かくなる嬉しい出来事でした。

 

もしかしましたら、虫と心が通じただなんて申しますと、ヘンな目で見る人もいらっしゃるでしょうね?

いえ、そもそも私自身が虫は怖かったですので、先述のご相談者さまのお話をお聞きするまで考えたくもありませんでした。

ですがもしかしましたら、虫を飼ったことがおありになる方でしたら、

「そんなこともあったよ。」

と、思われる方もいらっしゃるかも知れません。

 

だって日々の世話をしなかった虫とでさえ、心が通じたと思える出来事があったのですもの。

毎日世話をした方にでしたら、おおいにあり得ることですね。

 

世間でよく言われております「スピリチュアル的」な出来事や考え方は、案外身近に存在するのでは、と思うのです。

(スピリチュアル的とは、宗教的・精神的・超自然的な、魂の、などという意味で使われております。)

なにも大上段に構えた大げさな奇跡ばかりがスピリチュアル的なのではなく、もっと身近に、もっと当たり前に身の周りに起こっている様々なことが、すでに「スピリチュアル的(な奇跡)」なのかも知れませんね。

と申しますより、スピリット抜きで生きることを考える方が難しいのではないでしょうか。

 

私には、「雪ん子じいさん」の存在自体が、すでに「スピリチュアル的」ですよ。

だって、あの「湯治の正装」のセンスなんてまさに・・・奇跡的でしょう?( ̄∇ ̄)

 

雪虫は、「雪を呼ぶ虫」と言われているそうです。

この虫が舞いはじめますと、もうすぐ雪が降ると知られているのですって。

乗鞍が紅葉の美しい季節を経て、真っ白な雪の世界に包まれますのも、そう遠くないようです。

 

合掌

 

2件のコメント

  1. この時期の乗鞍高原は大阪とくらべて、ずいぶんと季節がすすんでいるのですね。雨上がりの紅葉の写真はとっても風情があり素敵です。
    それに、雪虫にあわれましたこと、なんか、おとぎ話の世界にいるような・・感です。
    むろん、わたしもはじめて聞いた・?ような虫の名前です。
    貴重な写真までも見せていただき、ありがとう御座います。
    乗鞍に雪呼ぶ雪虫がやってきて、袖にふわーっと止まって心が通じ合い。傍には雪ん子じいさまが。
    ゆきゆきの素敵な奇跡がおこっていたのですね、乗鞍では!!

    1. 樫内様、ありがとうございます!
      やはり大阪では雪虫はあまり聞きませんでしたね。
      乗鞍の紅葉が終わる前に行けてよかったです。
      虫の写真に雪ん子じいさんの写真ではどうかと思われましたが、樫内様に「貴重」とお褒めのお言葉をいただき、救われました!
      ありがとうございます(^-^)

現在コメントは受け付けていません。