人は自分が思ったようになる。死後でさえも。(たぶん) その3

ですが、もしかしたら、死んだ後の行先を自分で選べるなどと申します考えは、少し不遜かも知れませんね?

小さい頃から、「悪いことをしたら閻魔さまに地獄に落とされる」とは、よく聞くお話でした。

そして確かに、自分が死んだ後にできましたら行きたくないような地獄や餓鬼道、修羅界などと申しますようなところもあるようです。

いわゆる六道(ろくどう)のうちの、怖い方ですね。

誰もがそのようなところへは行きたくないはずとは思われますが、やはり生前そこへ行かざるを得ないことをしてしまった人は、本人が望むと望まざるとに関わらず・・・行くことになるのでしょうか?

 

もしかしたら、「このお墓に入る」とか、「恐山に帰る」などと申しますことは単なる通過地点で、人々は信じたその場所を通って、さらにその彼方の、地球上の誰も知らないところへ行くのかも知れません。

色々なケースを考えだしますと、一体全体最終的にはどのようなところへ人の魂が行きますのか、迷ってしまいますね。

 

ただ私は、生前に信じたところ(恐山)へ“帰る”人達がたしかにいらっしゃるという事実に驚いたのです。

いずれにしましても、通過地点だけでも、自分自身の信仰により選べるのだとしましたら、それだけでもすごいことだと思います。

死んだら「自分では考えることもできない」はずですのに、生前の自分の考え(信仰)に従って行く先を選べるなんて。

ある種の希望とともに、畏怖の念を覚えずにはいられません。

 

ちなみに、我らがスーパースター弘法大師・空海さまは、留身成佛(るしんじょうぶつ)と申しまして、衆生をお救いになるためその御身を地上に留められたまま、入定(にゅうじょう)なさいました。

御身をこの世に留めながらもその御魂は、次の世の佛さまであります弥勒菩薩(みろくぼさつ)さまのいらっしゃる兜率天(とそつてん)に行っておられるそうです。

そして56億7千万年後に、弥勒菩薩さまとともに再びこの地球上に生まれ落ちて衆生済度なさるために、今もそこでお修行なさっています。

お大師さんは御自らこのように宣言なさり、入定なさいました。

お大師さんは兜率天にいらっしゃりながらもこの世におられますので、四国八十八か所巡りのときに「同行二人(どうぎょうににん・お大師さんと二人連れ)」と信じられているのですね。

四国の人達が、当たり前のように「(八十八か所の巡礼者たちを)お大師さんが助けてくれはるからね」と、おっしゃってましたのを、印象深く覚えております。

 

そして確かに、お四国さんでも、高野山の御廟でも、私はお大師さんにお会いしました。

ありえないほどのリアルな感覚とともに。

 

あれこれと考えてみましたが、やはり結論は、本当のことは自分が死んでみないことには分からず、「自分が信じるものを(あれこれ悩まず)信じるしかない」ということでしょうか。

宇賀神先生がお釈迦さまの

「あるという墓にはあって、ないという墓にはない」

とのお言葉を、

「いい加減であやふやな霊(の在り方)などに心とらわれず、『サイの角のようにただ独り(修行の道を)歩め』」

というふうに解釈なさったのが、一番納得できますかしら。

生きておりますうちに、自分の進むべき道をただただ進みましたら、おのずと、死後の進むべき道も見えてくるということでしょうか。。

 

恐山、ニライカナイ、神さま、佛さま・・・人により色々と信じるものがございましょうが、もちろんそれぞれに正誤・優劣などはなく、人々の信じる心は尊いものだと思っております。

その生前の信仰に従って死後も進めるのでありましたら、こんなに有り難いことはありません。

 

皆さまは、どこへ行きたいですか?

 

私の行きたいところは・・・。

 

 

いずれにしましても、まずは精一杯、この命を輝くように生ききってからですね!

信仰を持たれている方も、そうでない方も、全ての人が輝くように人生を生きられることを、心からお祈りしております。

 

 

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お知らせさせてください。

今日から勉強会、仙台出張、夏休み温泉修行v(^-^)v♥と、予定が立て続き、また数日間は携帯の電波も届かないようなところへ参ります。

ですので、このブログの更新を2週間ほどお休みさせていただきます。

(もしも更新できたとしましても、宇賀神先生の旅先での写真くらいになると思います。)

更新再開は、たぶん8月22日くらいでしょうか?

申し訳ありませんが、ご了承くださいませ。

いつもブログを楽しみにしてくださっている方達に、心より御礼申し上げます。

見てくださって本当に嬉しく思っております♥

また8月の後半にお会いできますことを楽しみにいたしております。

皆さまどうぞお元気で、よい夏をお過ごしくださいませ。

綾野より

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合掌