今日は宇賀神先生の能力開花のきっかけとなりました、「思い込みの力」についてご紹介いたしましょう。
以前にもお話したこともあるかと思いますが、宇賀神先生は絵がお上手です。
うちにございます、お不動さんの絵もお描きになりましたし、小学校のときに描かれました絵が、栃木県の図工の教科書に20年間ほども採用されたそうです。
宇都宮市内?の“パインミシン”(当時ございましたミシンの会社だそうです)の工場見学に行かれたときに描かれました絵が、栃木県の美術選で最優秀賞に選ばれ、教科書に載ることになったのですって。
宇賀神先生の小学校時代の担任の先生に、荒川先生とおっしゃる女性の先生がおられました。
この方は、後に栃木県で女性で初めて校長先生になられた方です。
荒川先生は、宇賀神少年に絵の才能を見出されていました。
ちょうど当時は、放浪画家の「山下 清」さんが有名になられた時代でしたから、「おバカのやっちゃん」とよばれた宇賀神少年の境遇と重ねられ、なおのこと宇賀神少年にも山下 清さんのような絵の才能があると思ってくださったのかも知れません。
昨日のお話で、宇賀神先生が小学校3年生のときに孤児院に入られたことをお伝えしましたが、荒川先生がそれをお知りになり、大変驚かれたそうです。
「やっちゃんには立派なご親戚もいるのに、孤児院に入るなんて。一体どうしたの?」
と、おっしゃってくださいました。
宇賀神先生のご親戚は、宇都宮近辺では“名家”として名が通っていました。
そして、ありがたいことに孤児院の園長先生と同じように、
「孤児院に入れられるくらいなら、やっちゃんを私の養子にくださいませんか?」
と、宇賀神少年のお父様に尋ねてくださったのですって。
もちろんお父様のお返事は、
「まがりなりにも宇賀神家の長男ですから、養子にやるつもりはありません。」
でした。
このことに関しましても宇賀神先生は、
「もしもあのとき荒川先生の養子になっていたら、わしは今頃“日本のゴッホ”になっていたかも知れないのに!」
と、悔しそうにおっしゃいます。
うーん、まあ、ゴッホかどうかは微妙ですけれどね。
(「ゴホン、ゴホ、ゴホ」と咳払い。by宇賀神先生)
そしてこの荒川先生は、宇賀神少年を勇気づけるためにこんな言葉をかけてくださいました。
「やっちゃんにはね、すごい力が眠っているんだから。
今は分からないかもしれないけれど、大人になってその力が目覚めたときには、素晴らしい未来が来るよ。
今はつらいだろうけれど、頑張るんだよ。」
今になって思いますと、荒川先生は宇賀神少年に絵の才能を見出されていたわけですから、山下清さんのように、将来絵の才能が目覚めたらすごいことになる、とおっしゃったのだと思います。
ですが、宇賀神少年はここで、少々の勘違いをいたしました。
「僕にはとっても大きな“超能力”が眠っていて、それが目覚めたときに、すごいことになるんだ!」
と。
まるでマンガの主人公がある日突然、驚くような超能力に目覚め、スーパーヒーローになるように。
この1~2年後に「日本ターザン」に出会われたわけですから、そのとき宇賀神少年の中で、この思いは期待から確信に変わったのではないでしょうか。
「僕もきっとこうなるに違いない!」と。
まさしく
「ああ、カンチガイ・・・!!」
です。
「絵の才能が目覚めたときに」すごいことになる、とおっしゃってくださった荒川先生。
「超能力が目覚めたときに」すごいことになる、と思った宇賀神少年。
少々、と申しますよりはかなりの勘違いでしたが、この荒川先生のお言葉を忘れずにいた宇賀神先生は後に、本当に超能力(って言ってしまってもいいでしょうか?)に目覚められ、今のお仕事を始められました。
世の中を大きく変えるほどすごいことには、まだ?なってはおりませんが、少なくとも宇賀神先生の人生や、今まで微力ながらもお力になれましたご相談者さまの人生を変えられるような「すごいこと」にはなりましたね。
宇賀神少年の思い込みが、信念と呼ばれるほどの強さにまでなりました結果、宇賀神先生は今のお力を得られました。
私が宇賀神先生の勉強会に参加しだしましたのは、もう22年ほど前にもなりますが、宇賀神先生がそこで
「わしは小さい頃から『自分にはすごい力が眠っていて、それが目覚めるときすごいことになる』って信じていた。」
とおっしゃいますのを、ずーっと聞いておりました。
それは、60年も前の荒川先生のお言葉がもとになっていたのですね。
そしてここだけの話、荒川先生がおっしゃった「すごい力」って、実は絵の才能のことだったんだー(超能力ではなく)と、気づかれましたのは、実はつい最近のことなのです。
そのことに気づかれた瞬間の宇賀神先生のお顔ってば・・・“へなへなプシュー”と空気が抜ける風船のようでしたねぇ( ̄∇ ̄)
宇賀神先生が今日こうしておられますのも、ある意味、荒川先生のお蔭かも知れません。
宇賀神先生は荒川先生のお言葉をもとに、ご自身にはすごい力があると思い込まれたわけですから。
宇賀神先生は今でも、荒川先生のこのお言葉を感謝の気持ちとともに覚えておられます。
この、思い込みの力と申しますものは、(それがたとえ勘違いによるものでありましても)かなりの可能性があるようですね?
これを活用しない手はないですね!
私も思い込んでみようかしら。
「私にはものすごーい文才と魔法のチカラがある!!!」
って。
ありがたい、ありがたい♥(『領収書が先』を実践中。)
合掌