霊臭

今日はちょっと暗いお話を。

例の(霊の)お話ですね。

 

霊の感じ方は人それぞれです。

目に見える、肌で感じる、臭いで感じる、体調不良に現れる、など、様々です。

今日はその臭い、霊臭(れいしゅう)につきまして。

 

大概の場合、霊はいい匂いではありません。

先日お話しました東京大空襲のガソリンの臭いや、お墓を彷彿とさせますような、花を活けていた花瓶の中の水の腐ったような臭いやお線香の臭い、その人が生前使われていたであろうポマードやタバコの臭い、体臭のようなヘンな臭い、などなど。

 

逆に佛様は、よい匂いを好まれます。

お仏壇を前に手を合わせますときにどうしてお線香を焚くのかと申しますと、悪い霊はよい匂いを嫌い、佛様はよい匂いを好まれるから、と言われています。

佛教の始祖であるお釈迦さまは、国も地位も財産もお捨てになり、およそ執着を捨てるということを説いたお方ですが、ただ一つ、お香だけはよい匂いのものを好まれたそうです。

 

ただ、これはお経に書かれていることですので、真偽のほどは分かりません。

そもそもお釈迦さまの生きておられた時代には(現代の日本の)お経は存在しませんでしたし、お釈迦さまが亡くなられてから数百年たって「お釈迦さまはある時、こうおっしゃいました」などという文言で始まるお経が書かれたのです。

 

話が横道にそれましたね。

 

とにかく、通説的に佛様はよい匂いを好まれると言い、霊の臭いはよいものとは言えない、となっております。

実際に宇賀神先生や私が経験しました霊臭も、いいものは一つもありませんでした。

 

ですが、ここで何か気づかれた方はいらっしゃるでしょうか。

と申しますより、今までもこの様に人様にご説明しておきながら私自身気づかなかったのですが。

佛様がよい匂いを好まれるからお線香を焚くのに、どうして霊臭の一つにお線香の臭いがあるのか?と。

 

実は、先日ある方がご自身の持ち家の玄関に入られたときに、「お線香のにおいとともに悪寒のような鳥肌が立ちました」とおっしゃったことがございました。

「こんなことは今までありませんでした」と、宇賀神先生に「悪い霊はいますか?」と尋ねてこられたのです。

結論から申しますと、「たぶん、もしかしたら何かいるかも知れないねぇ」という感じでしたが、宇賀神先生が「じゃあ、わしが行ってお祓いしようかというほどでもなかった」ようなのです。

 

先生のお加持料の設定が私から見ましてもちょっと不思議なのですが、直接私たちのところへいらしていただいてお加持(病者加持など)する場合のお加持料は、世間様からご覧になられましてもリーズナブル?な路線かな、と思われる程度なのですが、こちらから出張してお祓いや商売繁盛などのご祈祷をさせていただく場合は、少々お値段がはります。

ですので、多少の?霊であれば、「わしがわざわざ行って、お金かけてもらってお祓いすることもないよ」なんて、親切なんだか不親切なんだか分からないようなことをおっしゃいます。

経理担当のワタクシといたしましては、「うん!そこにはト~ンデモナイ悪霊がついておる!わしが行って祓ってしんぜよう!!」とか何とかおっしゃってお金を稼いでくださってもいいのでは・・・などと思わなくもないのですが・・・ゴニョゴニョ。

いえいえ、そんな、神様佛様に帰依する者にあるまじきこと、これっぽっちも思いませんよ!( ̄∇ ̄)

 

まあとにかく、宇賀神先生は先日ご相談くださった方に、「たぶん霊はいるかもしれない。でも特段にわしが祓わなければいけないほど(ひどく強く悪い霊)でもない」というようなことをおっしゃいました。

霊なんて特別なことでもなんでもなく、どこにでもおりますし、そんな不確かかつマイナスな存在に誰も惑わされなくていいよ、と申しますのが先生のスタンスです。

 

ですので、補足としまして、私の方からその方に二つのアドバイスをさせていただきました。

その方は宇賀神先生の勉強会に来てくださっている方でしたので、勉強会でお伝えしております真言宗の「護身法(ごしんぼう)」と申します、まさしく書いて字のごとく身を守るための方法をとっていただきますのと、後はどうしても気になられるようでしたら、その鳥肌のたつ場所でいい匂いのお線香を焚くようになさってみてください、とお伝えしたのです。

佛様はよい匂いを好まれますから、と。

 

するとその方が、「じゃあ、玄関でお線香のにおいはもうしていましたから、大丈夫なのでしょうか?」と尋ねられました。

それをお聞きし、私がハッと気づいたのです。

霊臭のお線香のにおいと、よいお線香の匂いの違い。

そっかー、文字にしますと、同じ“お線香”ですものね。

ですがこれはもう、感覚の違いで判断してください、としか申し上げようがないのです。

 

一口にお線香のにおいと申しましても、かぐわしい素晴らしい“匂い”と、何だか焦げ臭いような、あんまりかぎたくない“臭い”とがございます。

そして、その方がその場で“悪寒のようなイヤ~な鳥肌”が立ったのでありましたら、悪い方の臭いがしたのでは、と思われます。

「直感の子細なものが霊感」とは宇賀神先生のおっしゃっていることですが、その方の直感(本能)で「危ないかも知れない」と鳥肌が立ったわけですから。

およそ霊そのものが目に見えず、不確かなものでありますから、感覚に頼って判断するしかありませんね。

そこで宇賀神先生のように「大抵の場合、その感覚が正しかった」という霊感の強い人と、そうでない(当たりはずれの多い)人がいらっしゃるわけです。

 

何はともあれ、その方には護身法と、よい匂いのお線香を焚かれますようアドバイス申し上げました。

 

ですが、ご相談くださいましたアナタ様、宇賀神先生はお祓いする必要もないでしょうとおっしゃいましたが、気になられるようでしたら、ワタクシ経由でご依頼いただけましたら、いつでも先生を派遣してお祓いさせていただきますので!

いえね、アナタ様がどぉーしても気になられるようでしたら、ですね!!

ご用命、お待ちしておりまーす( ̄∇ ̄)v

by経理担当

(「オ~イ、これこれ!」by宇賀神先生)

 

合掌