気合い術 その1

こんにちは。

2日ほど東京出張に行っておりましたため、ブログの更新ができませんでした。

週末にはどうしても、氣を取りますための温泉地での(極楽)修行♥や出張が入りますため、更新が途絶えがちになりますことをお許しください。

あと平日でもたま~にサボりますことも、お許しくださいませね( ̄∇ ̄)

 

前回まで“気功師デビュー秘話1”としまして、宇賀神先生が小さい頃からずっと「氣」というものを追い求めていらしたことが、初めて人様のお役にも立つ実践的なものとなりましたエピソードをご紹介いたしました。

このブログを書いておりますのは、宇賀神先生の妻であります私、綾野です。

先生との長い(まだまだ短い?)おつき合いの中で、また勉強会のお話のなかでも、ずっと何度も聞いておりましたことを覚えていて、それを文章に表しています。

そしてこのブログを書きあげましたら、公開する前にほぼ必ず先生にもチェックしていただいております。

そうしますと、先生ご自身も昔を色々と思い出すいいきっかけとなりますようで、横向温泉でのことなどをまた詳しく思い出され、「そうそう、こんなだった」とご自身を再発見なさるようです。

 

ひとつ思い出されましたのは、当時は身体のしくみなど何もご存じなかった宇賀神先生が、横向温泉で、一体全体どうやって人様の痛い苦しいを取ることができたのか、ということです。

それは私も不思議でした。

 

今でこそ宇賀神先生は、一体その頭のどこにそんな知識が、というほどたくさんのことをご存じです。

それこそ身体の仕組みから、法律のことから、歴史から、ありとあらゆる分野まで。

興味のある分野のことは色々と覚えておいでで、一見何の役にも立ちそうにない戦闘機や武器、電車も大好きですし、地質学や気候、昔の古い映画なんかも詳しくていらっしゃいます。

 

そうそう、忘れてはならないのは宇賀神先生はお料理を作るのも大好きでいらっしゃいます。

実は先生は調理師免許をお持ちで、お若い頃は洋食のコックさんもなさっていました。

先生にお料理を教えてくださった先輩が東京の帝国ホテルのグリルご出身の方でしたそうで、先生は当時の洋食の本場・帝国ホテル仕込みのお料理を作ってくださいます。

まあ~、それはそれは、先生の「昭和の味・ナポリタン」は絶品ですよ!

私は世界一美味しいと思っております♥

以前東京に行きましたときに帝国ホテルに行き、ナポリタンをいただいたのですが・・・正直に申し上げまして、先生のナポリタンの方が断然!美味しかったです。

あ、イケマセン・・・これを書いておりますだけでヨダレが出てまいりました( ̄∇ ̄)

 

えーと、何のお話でしたっけ。

 

そうです。

宇賀神先生が横向温泉で初めて人様のお身体を治されましたとき、身体の仕組みについて当時は何の勉強もなさっていませんでしたのに、どうして治すことができましたのか。

先生は、

「そいうえば、初めから、わしの手は人の痛いところがここだ、って分かったな」

と、おっしゃいました。

 

例えば「腰が痛い」とおっしゃる方でも、腰のどの部分の骨のずれが原因で腰痛を起こしているのか、というのは人それぞれです。

あるいはお身体のどの部分の氣がとどこおって痛みが生じているのか、など。

背骨や骨盤や仙腸関節(せんちょうかんせつ)というものがどのような形をしているのかという基本的なことも、今でこそ勉強なさってご存じですが、その時は何一つご存じありませんでした。

「でも、手がスーッとその人の痛いところ(の原因の場所)に行くんだよ」

と宇賀神先生はおっしゃいます。

 

熟練の職人さんなども、手そのものがセンサーとなり、“頭でなく身体が覚えていて勝手に動く”ような感覚だとお聞きしますが、それに近い感じなのでしょうか。

宇賀神先生のその感覚は、天性のもののようです。

 

天性の感覚を持った人が、勉強なさって研鑚し、経験を積まれますと、果たして宇賀神先生のような人になられましたねぇ。

 

それで、横向温泉でその人たちの痛いところにスーッと手が勝手に行き、その後はどうやって治すことができたの?と尋ねますと、

「いや、だから、例えば腰の痛いところに手をおいて、

こっちに足を動かした方が痛いか、逆の方が痛いかって聞いて、

痛くないほうに足を動かしたまま“エイッ!”って気合いかけたら“痛くなくなった”ってみんな言うんだよ。」

と、おっしゃいました。

 

それは、その時は宇賀神先生ご自身でもお気づきではありませんでしたが、

「気合い術」

と呼ばれるものです。

 

(その2につづく)

 

合掌