湯峰温泉は“よみがえりの湯” その3

さて、今日は湯峰温泉におわします、湯胸薬師さまとお不動さまにつきましてご紹介したいと思います。

お二方(?)は、湯峰温泉にございます東光寺(とうこうじ)さんに祀られています。

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東光寺さん

 

ここは「湯峰温泉」という名前ですが、その元になりましたのが、ある岩の真ん中の穴から温泉のお湯が出てきているのが発見されまして、その岩がちょうど「佛さま(お薬師さま)の胸の辺りに穴が開いている」というように見られたそうです。

佛さま(お薬師さま)の胸から湯が出ている

湯胸(ゆのむね)薬師

ゆのみね

湯峰温泉(ゆのみねおんせん)

 

というように、音が段々と転じまして、今の湯峰温泉の名前になりましたとか。

いずれにしましてもこの湯峰温泉、平安時代の貴族たちが列をなして熊野詣(くまのもうで)をなさる際に湯垢離をしに来られたとお伝えしましたが、その歴史は1200年どころか、1800年前には発見されたそうです。

那智(なち)のほうには、1800年ほど前に、インドから来ました裸形仙人(らぎょうせんにん)が湯峰に庵を結んで温泉につかり、お修行なさったという記録が残っているそうです。

ちょっとホントかなぁ、というほどの古さですが、確かに温泉は効果が高く、お薬師さまのご威徳も素晴らしいものがあります。

 

現代でも熊野修験の山伏さんたちが、必ずこの湯胸薬師さまと上の湯峰王子にお参りなさるそうです。

今回湯治に行っております間にも、山伏さんが装束を着られてホラ貝を吹き、お薬師さまにお参りなさって山に入って行かれるところに遭遇しました。

 

宇賀神先生も通われるたびにお薬師さまとお話させていただいておりますし、私も何度かそのお心に触れ、涙が出ることもございました。

東光寺さんのご住職さまともお話させていただいておりますが、ご住職さまがおっしゃるには、宇賀神先生のように全国で「神様業」をなさっているような、いわゆる教祖さま?がここに来られて、ご住職さまのご祈祷を受けられるそうです。

ご住職さまは、

「私は何というか、その、霊感みたいなものは無いのですが、全国の教祖さんたちは何か佛さまを感じられるみたいですねぇ。」

と、おっしゃいます。

東光寺さんは檀家さまのない、うちと同じくご祈祷をもっぱらとなさるお寺さんだそうです。

 

このようなことを申しまして失礼にあたらなければと願うのですが、ご住職さま自ら「霊感がない」とおっしゃっているにも関わらず、ご祈祷だけで運営できてしまうほどの佛さまのお力(ご利益)って、ある意味すごいことですよね。

宇賀神先生のお仕事であるご祈祷は、佛さまにお願いもするのですが、先生ご自身や先生の周りの守護霊団も自ら動かれて、その成就を得ています。

それに対して東光寺さんは、本当に「佛さま頼り」。

もちろんご住職さまが佛さまにお話を聞いていただけるお方だからこそ、叶うのですが。

私にとりましては、どちらも凄いことです。

 

この湯胸薬師さまは、東光寺さんに拝観料(たしか1人500円)をお支払いしますと、お堂の中に入って見せていただけます。

ご住職さまが少しご説明もしてくださったように記憶しています。

もし湯峰に行かれることがございましたら、是非一度お会いなさってみてはいかがでしょうか。

「ただの岩やん」と思われますのも、

「なんとありがたい佛さま」と思われますのも、

お心一つでございます。

 

明日は湯胸薬師さまのお隣に祀られていらっしゃいます、お不動さまをご紹介したいと思います。

こちらのお方が、また何とも素晴らしく・・・。

 

合掌