先日は東寺さんの「踊るお不動さん」のことをお伝えしました。
今日は私たちのお寺にいらっしゃる「踊る毘沙門さん(毘沙門天さんのことです)」をご紹介します。
その方が、こちら!
いえ、何だか・・・嬉しそう?
先日は「本来はきりりとした厳しいお顔をなさっています」とお話
しました。
ですが今朝、宇賀神先生の勉強会のため奈良のうちのお寺に行きまして、毘沙門さんに
「今日のブログに載せようと思いまして、お写真を撮らせていただきます。」
とご挨拶して、スマホを向けました。
すると、どの角度で撮ろうとしましても、どう見ましてもニコニコニコニコなさっているのです。
えーっ、どうしよう、きりりとしたお顔・・・と思ったのですが、いつぞやの大掃除の日も、久々に家がキレイになったのを余程喜んでくださったのか、ニッコー!!としてくださった毘沙門さんです。
「そっかー、もしかしてとっても嬉しいんだー」と妙に納得してしまいました。
皆さまからご覧になられましても、いかがでしょう。
立ち姿もこのお写真ではどことなく、楽しそうに踊ってらっしゃるようではないでしょうか?
もう一度念のため申し上げますが、うちのお寺の毘沙門さんも、いつもはきりりとした厳しいお顔をなさっています。
その凛々しいお姿をお撮りしようと思ったのですが・・・まあ、これはこれで、いい写真が撮れたかナ♥
じつはこの毘沙門さん、宇賀神先生が大阪にいらしてまだ間もない頃、拾われたのです。
宇賀神先生の娘さんがまだ小学生の頃、学校からの帰り道に佛様の光背(こうはい・佛様の後光を模したもの)を拾ってこられました。
「これは佛さんの光背だよ。どこで拾ったの?」
と一緒に見に行きますと、彼女が光背を拾った場所の近くに、箱に入れられてこの毘沙門さんが捨てられていたそうです。
ご縁があったのかなぁ、と宇賀神先生が毘沙門さんをお祀りしてお経を唱えだしますと・・・踊りだされたそうです。
嬉しそうに両手を揺らして踊られたそうです。
「ああ、だから元の持ち主が怖がって捨てられたんだな」
と先生は思われました。
それ以来うちのお寺に大切にお祀りしています。
サイズ的にうちの光明不動尊さんより大きくて、ご本尊様より前にお祀りしていることになるのですが・・・まあ、それにしましても、今日のお写真は嬉しそうですねー!
「法要」とは、そもそも佛様に喜んでいただくために行うもの。
毘沙門さんが、宇賀神先生よろしく「今日はボクが主人公だね!」と喜んでくださって、何よりでした。
いつもお守りくださり、ありがとうございます。
合掌