このハガキは、うちにあります冷蔵庫に私が大切に貼っているものです。
毎日、目にします。
これは何年か前に、心臓の裏に腫瘍ができて、治療の手立てはないとホスピスに通われていましたY様がくださったお土産についていました。
もうY様はこの世にはいらっしゃいません。
宇賀神先生のところへ1週間に1回の割合で通われ、来ると元気になり楽しくお出かけができる、と喜んでくださっていました。
宇賀神先生は、腫瘍を消すことは難しいけれど、せめて生きていらっしゃる間の痛い苦しいを無くしましょう、とお加持なさっていました。
たとえご病気そのものを消すことが難しい、お命をお助けすることが難しいと宇賀神先生が申し上げましても、先生のお加持によりお身体が楽になると実感なさるのは、他でもないご相談者様ご本人です。
そのため、皆さま本当に宇賀神先生のことを心の頼りになさってくださいます。
そんな、宇賀神先生のことをとても心の頼りにしてくださっていたY様にも、先生がご自身の脳梗塞の話を楽しくご紹介しました。
するとY様が一瞬、今にも泣きだすような、すがるような目で私をご覧になられました。
その目は、
「私をこんなに助けてくれている宇賀神先生を、どうかそんな病気にならないよう助けてあげて」
と訴えられていました。
もちろんそのようなことは一言もおっしゃいませんでしたが、Y様のお心がひしひしと伝わってきました。
私が「すがるような目」を誰かから向けられましたのは、あのときが初めてでした。
宇賀神先生の野獣の回復力に安心しているだけでなく、ちゃんと、健康を保つ努力もしないと。
命がけのご病気でいらしてる方達には、宇賀神先生は本当に“命綱”なんだ、と、改めて身が引き締まる思いでした。
Y様のあの目が、忘れられません。
残念ながらY様は亡くなられましたが、亡くなられた後にご遺族様から感謝されました。
宇賀神先生は最後の最後まで、Y様のお苦しみが少しでも減りますようにと、お祈りなさっていました。
毎日、見ない日はないY様からいただいたカード。
私の宝物です。
合掌