私、宇賀神 綾野もとても短い期間でしたが、ありがたいことに高野山でお修行をさせていただき、権教師(ごんきょうし)という尼僧のはしくれのような資格を頂戴しました。
ですので、佛教徒です。
ですが、佛様と同様に、神様のこともとっても好きです。
こんな大ざっぱな言い方をすれば怒られてしまうかも知れませんが、神様・佛様のこだわりなく、「ありがたいものは、ありがたい」と思っております。
ただ、若干のカラーの違いとでも申しましょうか、神様と佛様では少し受け取る感覚に違いがあります。
(このブログでの”神様”とは、日本の神様を意味します。)
宇賀神先生が勉強会で教えてくださったのは、佛教の世界観では、佛様は輪廻転生の輪から解脱なさった存在で、死ぬことも生まれ変わることもない、とのこと。
それに対して神様は人間と同様に輪廻の輪の中におられ、もちろん人間に比べてはるかに寿命は長くていらっしゃいますが、いずれは死を迎え、また生まれ変わられるとのこと。
神様のほうが少し人間に近い存在でいらっしゃるので、特性も少し人間に近いところがおありになるそうです。
例えば、佛様はそんなに”こだわり(執着)”がなくても、神様は潔癖症というほどきれい好き。
佛様は死者をその御国にお迎えくだいますが、基本的に神様は血(けがれ)を嫌われます。
そしてちょっぴりヤキモチ焼きなところも。
(このブログで最初に山形の歌懸のお稲荷さんのことをご紹介しようと思いましたら、「それならわしの方が先だろう」とおっしゃってみたり。)
もちろんそれでも神様のお心は広く、人間の私などには到底はかり難いのですけれど、やはり佛様よりはほんの少~し身近な感覚があります。
まだブログをスタートさせて10日程ですが、神様のお話しなさったことに関する話題が多いかな、と思いますのはそのためかも知れません。
佛様は、私の感覚といたしましては、ただただ「深遠」としか言い表せません。
お薬師様とか観音様など、佛様はまさに「果てはどこだろう」と思うような存在の深さ、或いは存在の透明さ?を感じます。
(ヘンな日本語でごめんなさい。)
深江のお稲荷さんのようなパーソナリティ?を感じるということは、今までの経験上、あまりありませんでした。
というより、パーソナリティを色濃く感じられるような佛様には、怖くてお参りにいっていないと言うほうが正確かも知れません。
佛様の世界も色々と複雑で、階層もあったりと、私などには到底全貌を把握できておりませんが・・・例えば密教でいうところの明王部に属されるお不動さん(不動明王)はまたちょっとお薬師さんとは感覚が違ってきたりします。
お不動さんのお話はまたいずれ。(お不動さんは怖くないです。)
ありがたいことに、神様佛様のどちらでありましても、広く深く果てしないところから慈悲のお心が届きますのは、同じです。
そう言えば、まだ20歳そこそこだった私を四国八十八か所巡りに導いてくださった、「Oさんのおばあちゃん」と私が呼ぶ95歳の知り合いのおばあちゃんがおられますが、実はこのおばあちゃんも”視える・聞こえる”人です。
そのおばあちゃんは私の実家から自転車で30~40分のところにお住まいですが、まだ深江”村”が一面のレンコン畑だったころ(戦前?戦後?)、おばあちゃんが自転車で通りかかると、よく深江のお稲荷さんからお声がかかったそうです。
「あの神さんはおしゃべり好きでなー。寄ってけー、寄ってけー、て呼び止めはるんや。」
とおばあちゃんがおっしゃっていたのを覚えています。
その頃は私は今のように神様のお声をお聞きした、なんて思ったこともなかったですので、「ふーん。そうなんやー。」と感心するだけでした。
ですが今、先生はそのお稲荷さんとやはりよくお話させていただいてますので、おばあちゃんの感じられた”おしゃべり好き”は本当でしたね。
歴史的に見ますと、神様の国だった日本に、佛教はインドから唐、朝鮮を経て日本に輸入されてきました。(これを三国伝来と言います。)
神様のほうが先に日本におられたことになります。
神様と言いましても一神教ではなかったですので、神様が佛様の存在を受け入れられたということになりますね。
ですので、佛教の世界観では佛様の方が輪廻から解脱なさった、より位の高い?存在ですが、日本人は初めからいらした神様に敬意を表して「神様佛様」と神様の方を先に呼ぶのだそうです。
合掌
お参りの極意、神様のお声、神様と佛様の違い、と 私にとってはとても興味深い内容でした(*^_^*)
ありがとうございました♡
霊感は全くない私(わが家)ですが、目に見えない力や世界は信じています(o^^o)
先日 息子は 「今度 宇賀神先生に 虎骨があるかみてもらおう(*^o^*) 」と言いながら、額を触って 虎骨を探していました(笑)
トホホ‥‥(⌒-⌒; )
みのり様、いつもありがとうございます!
こんどM君に虎骨があるか、宇賀神先生に見てもらいましょう!
こういうところが、本当に可愛らしい(って言ったら照れるお年頃かしら?)息子さんですね!