せっかく湯峰に行かれました際は、是非とも熊野本宮大社さんまで足を伸ばしてみてください。
こちらの神様も、素晴らしいお力をお持ちです。
宇賀神先生は実は素戔嗚尊(すさのおのみこと)さまが大好きです。
素戔嗚尊さまは、お若い頃は特に?やんちゃ(乱暴)で武勇に優れた(荒々しい)神様です。
日本神話の中のそんな武勇伝の数々が先生も共感なさるところがおありなのか、先生は素戔嗚尊さまが好きなのですって。
熊野本宮大社さんの主祭神は、素戔嗚尊さまです。
これもまた数年前の話なのですが、湯峰に行きました際に、いつものように熊野さんまで足を伸ばしました。
その時はちょうど、本殿の檜皮葺(ひわだぶき)の屋根のふき替え工事が行われていました。
1枚分3000円をお支払いしますと、檜皮(ひわだ・ヒノキの樹皮)を1枚いただくことができ、そこに名前と祈願文を書きこみますと、それがなんと本殿の屋根に使われるとのことでした。
しかもちょうどその時の檜皮は、4つございます神殿のうち、素戔嗚尊さまの神殿の屋根に使われるとのことでした。
たしか何年間でしたか・・・忘れてしまいましたが、少なくとも私たちの寿命より長く、次のふき替え工事まで素戔嗚尊さまの屋根の上に置いていただけるのです。
もちろん、素戔嗚尊さまファンの宇賀神先生にお名前を書いていただこうと、1枚分お支払いしました。
“お参りの極意”の回でお伝えしましたように、檜皮に祈願文を書くと申しましても、私たちは「家内安全」や「商売繁盛」などのお願いごとは書きません。
神様に感謝申し上げるための四字熟語はあるのですかとお尋ねしましたら、
「神恩感謝」(しんおんかんしゃ)
ですと教えていただきました。
なんとも素敵な言葉があるのですねぇ。
宇賀神先生は、ご自身のお名前「宇賀神 龍仙」と、「神恩感謝」とを檜皮に書かれました。
すると、檜皮を購入しますと、購入のための申し込み用紙を1枚あてがわれまして、そこに
「神様へのメッセージを書いて下さい。」
という欄がありました。
せっかくですから、私はここに一言書かせていただきましょうと、ペンを取りました。
もちろん神様に申し上げることは感謝の言葉なのですが、何かひとひねり?欲しいかな、と、ある一言をつけ足しました。
そしてペンを置いて横で宇賀神先生が書き終わられるのを見ていますと、何だか急に足の底からざわざわと鳥肌のようなものがたってきまして、それが全身をのぼっていき、やがて頭のてっぺんまで覆ってしまいました。
すっごーーーく、気持ちがいいのです。
別に寒くもなく、風が吹いたわけでもありませんのに、文字通り全身を鳥肌に覆われまして、私はその場を動けませんでした。
すると宇賀神先生が、
「すごいものを見た・・・。」
と、おっしゃいました。
なんと素戔嗚尊さまの凛々しく巨大なお顔が私の斜め上に現れて、神様の「息」をふぅーっと私に向って吹きかけられていたと、宇賀神先生はおっしゃるのです。
そんな光景は生まれて初めて見た、とおっしゃいました。
「生きる」という字と「息」が同じ音で通じるものがありますように、神様に息を吹きかけていただきますことは、それはそれは有り難い祝福なのだそうです。
「息吹長世の術」(いぶきながよのじゅつ)と申します、日本古来の治療法?に通ずるものでもあるそうです。
と同時に、すごくヤキモチを焼かれました。
「わしでさえ、してもらったことないのにー!(しかも宇賀神先生の方が素戔嗚尊さまのファンでしたのに!)」と。
私は、
「やっぱり3000円は綾野ちゃんのお財布からお支払いしたからね?」
「あ、でも家計費を稼いでくださっているのは先生なのにねぇ?」
などとニンマリしながら先生をからかっていました。
一体私の何をお気に召してくださり、そのようなことをしていただけましたのか。
その時は本当に言葉も出ず、一歩も動けないような気持ちのよさでした。
その感覚はどなたにも証明することはできませんが、ですが私が宇賀神先生に一言も「いま全身鳥肌に覆われている」なんて言わない(言えない)うちに先生が「すごいものを見た」とおっしゃいましたので、何らかの符合がございましたのは確かです。
あんな風な気持ちの良い感覚は後にも先にもその時だけですので、どなたに証明することができなくても、私の一生の宝物です。
日本全国の神様佛様にご縁がある度にお参りさせていただいておりますが、宇賀神先生にとりましても、あのようにはっきりと眼前に神様のお顔が出ていらしたのは、あまり例がないようです。
やはり全国の熊野神社の総本宮にあたられる熊野本宮大社さんです。
そのお力は、並々ならぬもののようです。
さて、綾野さん、素戔嗚尊さまにそんないいことをしていただいて、また惚れちゃったのですかって?
ト―ゼンでございますわよっ♥(^∇^)♥
合掌