今日の更新は大変遅い時間になっており、申し訳ありません。
と申しますのも、実は今日はお仕事の先生をおいて、1人で京都の東寺さんへ行ってまいりました。
春の特別公開です。
東寺さんとは、真言宗の宗祖、我らがお大師さま(弘法大師 空海さま)が嵯峨天皇さまから賜ったものです。
お恥ずかしながら私は真言宗で権教師の資格をいただきました、などと言いながら、宝物館の特別公開は初めてでした。
いやもう。
すごかったです。
言葉もでません。
涙がでました。
とめどもなく。
あんまりしくしくと泣いているので、警備員の優しそうなおじさんが「どうかなさいましたか」と尋ねてくださったほどでした。
何がすごいって、お大師さんの、そのお力です。
1200年前のお大師さんがそのまま息づいていらっしゃるような、今現在ここで生きて、その法具を使われているかのような、リアルな存在感です。
上のポスターの法具は1200年程前にお大師さんが唐より持ち帰られたものですが(実物はもちろん写真撮影禁止です)、遠目からでも引き寄せられてしまう”何か”があります。
高野山でもお四国さんでも、ここ東寺さんや神様の神社でも、何と言うか、ご縁があり神様や佛様の存在に触れると私は勝手に涙が溢れてきて止まらなくなります。
今まで恥ずかしいから言わなかったですけど。
カミングアウトするって決めましたからね、告白します。
どう言えばいいのか、理由もなく押し寄せる幸福感に包まれてどうしようもなくなる、という表現が一番近いかも知れません。
なぜかは分かりませんが、涙が自然に出てきます。
しかも涙が出る出ない(何かを感じる感じない)は、同じ佛様でも、その時々によります。
体調によるのか、精神状態によるのか、やはりその時その時のご縁によるのか?
とにかく、今回の東寺さんの中では、3回も泣かされてしまいました。
恥ずかしいですよー、周りには国内外の観光客がいらっしゃるわけですから。
着物きて佛様や法具の前で1人しくしく泣きだすなんて、はっきり言ってアヤシイ人以外の何者でもありません。
今日のその話をしますと、先生がそれは多分、お大師さんの密厳国土をめざされた想いを感じたからではないかな、と言いました。
先日「小欲より大欲」のことをお話しましたが、実はお大師さんは誰よりも大きな願いを持たれた方です。
それは、「密厳国土(みつごんこくど)」。
この世がそのまま大日如来(真言密教の世界観による根本佛)の浄土であるということを現す、という。
うーん、ちょっと本当のところは難しすぎて、正確なところを間違っていたら申し訳ありません。
お大師さんのお考えは深遠すぎて、凡人の私などが理解して簡潔に書き表すなんて、100万年たってもできそうにありません。
とにかく、この世をそのまま佛様の御国にする(である)という大きすぎる願いを持たれた方、それがお大師さんです。
「虚空尽き 衆生尽き 涅槃尽きなば 我が願いも尽きなん」
(こくうつき しゅじょうつき ねはんつきなば わがねがいもつきなん)
有名な、あまりにも果てしないお大師さんのご誓願(ごせいがん)です。
意味につきましては、よろしければ皆様各自ググってみてください、勉強になります。(そんな言い方するなんて、って怒られそう!?)
お大師さんのお考えやご生涯に触れていきますと、そのあまりの素晴らしさに恋に落ちること間違いなし、です。
いつも思うのです、涙が出るような素晴らしいお大師さんや神様佛様にお会いしたとき、「ああ、シュラフを持ってきて、一晩ここにビバークしたい」って。
それってどう考えてもご迷惑やでー!と1人ツッコミながら。
今日お大師さんにお会いした興奮のあまり、いつにも増して支離滅裂な文章なのをお許しくださいませ。
この特別公開、春は3月20日から5月25日まで、秋は9月20日から11月25日まで、年に2回あるそうです。
よろしければ是非一度、ご覧になってください。
だってこの法具、お大師さんが御自ら、その御手で触られていたのですよ?
すごくない?(まだ興奮してる。)
合掌