「氣」という概念 ― Qi Power あるいは日本ターザンとの出会い その2

見世物が終わるやいなや、日本ターザンのもとへ駆け寄り「弟子にしてください!」と頼んだ宇賀神少年。

日本ターザンは「どこの学校にもお前のように言ってくる子はおる。だがお前はまだ義務教育を受けているからな、弟子にはできん。」と言いました。

 

ところが、こう付け加えてくれました。

「見たところお前には虎骨(ここつ)がある。つまり仙縁があるということじゃ。

お前を弟子にすることはできんが、ある言葉を一つだけ教えてやろう。

わしのこの言葉を頼りに修行すれば、お前も将来わしのようになれるかも知れん。」

虎骨とは、額に虎の顔のような影(骨の形?)が浮かび上がることで、日本ターザンいわく仙人になる縁を持っている人は額に虎骨があるそうです。

普通の人には分かりませんが、自身もまた仙縁があり仙人となった日本ターザンにはその虎骨が見えるのだとか。

日本ターザンは宇賀神少年の額に虎骨を見出しました。

 

そして、この言葉を伝えました。

 

「この世は”氣”によって成り立っている。この”氣”を操る者は、そのコントロールの範囲内において全ての事象をひん曲げることができる。」

 

この言葉を聞いたとき、宇賀神少年は小学5年生。

以来、日本ターザンのこの言葉を頼りに無師独学でこの道を切り開き、今の能力を得るに至りました。

そうです、宇賀神先生はどの師匠につくこともなくここまで来たのです。

たったこれだけの言葉を頼りに、って、これはちょっと凄いと私は思います。

 

まるでマンガのような日本ターザンのお話。

ですが、初めのご挨拶でも申し上げたように、このブログに書きますことは100%ノンフィクション、全て実話です。

宇賀神先生は小学校の時に日本ターザンに出会い、「氣」という概念に出会い、今の能力を得ました。

そして2017年現在、宇賀神先生は深山幽谷にこもる仙人ではなく、自称「街中仙人」となって、大阪の街をふらふらと楽し気に飲み歩いています。

 

そしてそして、これは本当に蛇足なのですが・・・

 

日本ターザンを語るとき、私にとって一生涯忘れられないエピソードを一つ。

我が主人、宇賀神先生が初めて私の実家へ例の「娘さんをお嫁にください」の挨拶に来てくださった時のことです。

以前申し上げた通り、私の父は「不思議事なんて信じられない」という”超”がつくほどマジメなお方なのですが・・・先生は父に初めて会ったその日、その父に向って「私はこういう訳で日本ターザンに出会い、この仕事をするに至りました」などとマンガみたいなこの話をしたのです。

父の反応はというと、

「僕は世の中に国籍や肌の色、職業など色んな差別があるけれど、綾野ちゃんが連れて来た人ならどんな人でも受け入れる、同じ人間なのだから、と思っていた。

でも・・・

宇宙人を連れてくるとは思わなかった・・・。」

するとすかさず先生が、

「いえ、私はウチュウジンではありません。ウガジンです。」

(T-T)

ハハっと力なく笑う父・・・。

(T-T)(T-T)\(T-T)/

 

もう、笑っていいのか泣いていいのか怒っていいのか。

私は固まったまま、何も言えませんでした。

その日、お祝いにと母が用意してくれた美味しいはずの豪華すき焼き・・・味が全く分からず、飲み込むように食べたことしか覚えていません。

今となってはいい思い出でしょうか?

 

因みに、先生の名誉のために申し上げますと、結婚してからしばらくして、私の父が徐々に先生の人となりを知ってくれて、

「先生は、いい人やな。」

と、ポツリと言ってくれました。

その一言でとてもほっとしたのを覚えています。

(パパリンが言ったことを忘れていたらどうしよう。(T-T))

 

合掌

 

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ありがとうございます♥

4件のコメント

  1. 先生 すごすぎます❗️
    小学校5年生の少年が 日本ターザンさんの言葉だけを頼りに独力で今の 「街中仙人」(笑)になったなんて(≧∇≦)
    息子の額に虎骨を探す母です(笑)

    綾野さんのお父様とのやりとり 最高です(*^o^*) 宇宙人ではなく宇賀神です‥‥先生100点満点、座布団一枚〜(o^^o)

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